花 は さかり に 品詞 分解。 花は盛りに・徒然草 現代語訳・品詞分解ひと目でわかる

徒然草花は盛りに137段品詞分解

花 は さかり に 品詞 分解

(26)百三十七 花は盛りに(前半) 語釈 (1) 花は盛りに、月はくまなきをのみ見るものかは。 2 咲きぬべきほどの梢、散りしをれたる庭など3 こそ、3 見どころ多けれ。 」とも、「さはることありて、まか ら6 で。 」なども書けるは、「花を7 見て。 」と言へるに劣れることかは。 花の散り、月の傾くを慕ふならひはさ ることなれど、ことに4 かたくななる人ぞ、「この枝、かの枝、散り8 にけり。 今は見どころなし。 」などは言 ふ9 める。 詩題に「対 雨 恋 月」があり、江談抄四には雨の八月十五夜に同題を詠じた源順の「楊貴妃帰唐帝思 李夫人去漢皇情」(類聚句題抄 和漢朗詠集・十五夜)の詩にまつわる逸話を語る。 「たれこめて春の行方も知らぬまに待ちし桜もうつろひにけり」(古今集・春下・藤原因香朝臣)の歌を引く。 子の歌は患って帳を垂れて籠っている間、折り枝の桜が散り始めたのを見て詠じた歌。 「雲林院の花見にまかれりけるに、みな地理はてて、僅かに片枝に残りて侍りければ」(新古今・春下・良 )。 一 次の語の読みを現代仮名遣いで記せ。 1 恋ひ 2 行方 3 詞書 4 慕ふ 二 次の語の意味を辞書で調べよ。 1 あはれなり 2 詞書 3 さはる 三 傍線部1〜7と*の問いに答えよ。 *(1)〜(4))全文の主題に関わる動詞を抜き出し終止形で記せ。 () 1 (1)同じ趣旨のことを言っている箇所を抜き出せ。 (2)「花は盛りに、月はくまなき」について、修辞法は何か。 また、同じ修辞法の箇所を抜き出せ。 その効果を記せ。 (3)「のみ」を省くと意味はどう変わるか。 (4)「かは」は四回使われている。 この使い方を説明せよ。 また、この表現法で筆者が意図したことは何か。 2 どこにかかるか。 3 対照的表現を抜き出せ。 4 (2)(3(4))から、この人と同じ意味の語句と反対の意味の語句をそれぞれ抜き出せ。 ( 四 二重線部1〜9の文法問題に答えよ。 1 文法的意味を記せ。 2 (1)品詞分解せよ。 (2)口語訳せよ。 3 結びの語を抜き出し説明せよ。 4 文法的に説明せよ。 5 文法的に説明せよ。 6 文法的に説明せよ。 7文法的に説明せよ。 8 文法的に説明せよ。 9 文法的に説明せよ。 五 口語訳 ((桜の)花は盛りの状態だけを、月はかげがない状態だけを見るものか(いやそうではない)。 雨を見 ながら月を慕い、帳や簾などを垂らしてその中に閉じこもって、春の過ぎてゆくのも知らずにいるのもや はりしんみりとして趣深く風情を解する心が深い。 きっと咲きそうな様子の(桜の)梢、、(落花が)散り しおれている庭などが(かえって)見る価値が多い。 歌の詞書きにも、「花見に参りましたが、既に散っ てしまっていたので。 」とも、「さしつかえることがあって、参りませんで。 」などとも書いてあるのは、 「花を見て。 」と言っているのに劣っていようか(いや劣っていない)。 花が散るのに月が傾くのに心ひか れる習慣であるのは当然なことであるが、特に愚かで教養がない人が、「この枝もあの枝も散ってしまっ た。 今は見る価値がない。 」などと言うようだ。 ) (26)百三十七 花は盛りに(前半) (1)解答 一 1こい 2 ゆくえ 3 ことばがき 4 した 二 1 しんみりして趣深い 2 和歌の前書き 3 さしつかえる 三 * 「見る」、「眺む」、「まもる」 (1) よろづのことも初め終はりこそおかしけれ。 男・女の情けも、ひとへにあひ見るをば言ふも のかは。 「思ふことありその海のうつせ貝達逢はでやみぬる名をや残さむ」(堀河百首・源師頼)。 「忘るなよほどは雲居になりぬとも空行く月のめぐりあふまで」(拾遺集・雑上・橘忠幹)。 一 次の語の読みを現代仮名遣いで記せ。 1 憂さ 2 契り 3 雲居 4 浅茅 二 次の語の意味を辞書で調べよ。 1 あひ見る 2 憂さ 3 あだなり 4 かこつ 三 傍線部1、2の問いに答えよ。 1 ここではどういう意味で使われているか。 2 ここではどういう意味で使われているか。 四 二重線部1〜3の文法問題に答えよ。 1 結びの語を抜き出し説明せよ。 2 文法的に説明せよ。 3 文法的に説明せよ。 五 口語訳 (何でも、初めと終わりは趣深い。 男女の恋愛でも、ひたすら男女が関係を結ぶのだけをいうものだろうか(いやそうではない)。 結婚しないで終わってしまったすらさを思い、無駄に終わった終末を嘆き、長い夜を一人で明かし、遠くに離れている恋人を思いやり、萱の生えている家に昔を懐かしく思い出したりするのこそ恋の情趣が理解できると言うのだろう。 (26)百三十七 花は盛りに(前半) (2)解答 一 1 う 2 ちぎ 3くもい 4あさじ 二 1 男女が会い関係を結ぶ。 2 つらさ。 3 無駄な様。 4 嘆く。 三 1 遠くに離れている恋人。 2 今はなき恋人の家。 椎柴・白樫などの、ぬれたるやうなる葉の上に3 きらめきたるこそ、身にしみ て、4 心あらん友もがなと、4 都恋しうおぼゆれ。 「秦 之一千里 凛々氷鋪 漢家之三十六宮 澄々紛 」和漢朗詠集・秋・十五夜)、「三五夜中新月色 二千里外故人心」(同・白楽天)などを念頭に置く。 「尋ね来て言問ふ人のなき宿に木の間の月の影ぞさしくる(山家集)、「今よりは木の葉隠れもなけれどもしぐれに残る村雲の月」(新古今集・冬・源具親)。 一 次の語の読みを現代仮名遣いで記せ。 1 望月 2 暁 3 椎柴 4 白樫 二 次の語の意味を辞書で調べよ。 1 むら雲 2 またなく 三 傍線部1〜6の問いに答よ。 「望月の・・・あはれなり。 」の文構造を説明せよ。 2 何の影か。 3 主語を記せ。 4 (1)筆者はどこにいるか。 (2)なぜこう思うか。 四 二重線部1〜4の文法問題に答えよ。 1 文法的に説明せよ。 2 音便の種類と元の形を記せ。 3 文法的に説明せよ。 4 (1)品詞分解せよ。 (2)口語訳せよ。 五 口語訳 満月でかげがない(月を)はるか遠いところまで眺めているよりも、暁近くなって待って出てきた(月) が、たいそう趣深く、青みを帯びているようで、深い山の杉の梢に見えている(その)木の間の月の姿 時雨を降らせている群がっている雲に(ちらちら)見える様子は、並びなくしみじみと趣深い。 椎の木 椎の木や白樫の木などの、濡れているような葉の上に(月が)きらきら輝いているのはしみじみと感じ られて、風流を解する友がいてほしいと都が恋しく思われる。 (26)百三十七 花は盛りに(前半) (3)解答 一 1 もちづき 2 あかつき 3 しいしば 4 しらかし 二 1 群がっている雲。 2 並びない。 三 1 ((月は)望月のくまなきを千里のほかまで眺めた、るよりも、 いと心深う 暁近くなりて待ち出でたる(月)が、 青みたるやうにて 深き山の杉の梢に見えたる木の間の影 またなくあはれなり。 ) うちしぐれたるむら雲隠れのほ 2 月の姿 3 月 4 (1)田舎 (2)都には風流を解する友がいるから 四 1 ダ行下二段動詞「出づ」連用形 2 ウ音便 心深く 3 y行下二段動詞「見ゆ」連用形 4 (1)心 名詞 あら ラ行変格活用動詞「あり」未然形 ん 助動詞・婉曲・「む」連体形撥音便 友 名詞 もがな 終助詞 願望 と 格助詞 引用 (2)風流を解するような友がいてほしいと (4) すべて、月・花をば、1 さのみ目にて見るものかは。 2 春は家を立ち去らでも、月の夜は閨の内なが らも 3 思へる1 こそ、いとたのもしう、をかしけれ。 4 よき人は、ひとへに好けるさまにも見え2 ず、3 興ず る さまもなほざりなり。 片田舎の人こそ、5 色濃くよろづはもて興ずれ。 花のもとには、ねぢ寄り立ち寄り、 あからめもせずまもりて、酒飲み、連歌して、果ては、4 大きなる枝、心なく折り取り5 ぬ。 泉には手・足さ しひたして、雪には下り立ちて跡つけなど、よろづのもの、6 よそながら見ることなし。 一 次の1〜4の語の読みを現代仮名遣いで記せ。 1 閨 2 興ずる 3 片田舎 4 連歌 二 次の語の意味を辞書で調べよ。 1 よし 2 色濃し 3 まもり 4 心なし 三 傍線部1〜8の問いに答よ。 1 では何でみるのか。 2 修辞法を記せ。 3 何を「思」うのか。 4 「よき人」と反対の意味の語句を抜き出せ。 5 同じ対応の仕方を言っている箇所を二箇所抜き出せ。 6 (1)「よそながら見る」と同じ対応の仕方を言っている箇所を抜き出せ。 (2)「よそながら見る」とはどのように見る見方か。 四 二重線部1〜5の文法問題に答えよ。 1 結びの語を抜き出し説明せよ。 2 文法的に説明せよ。 3 文法的に説明せよ。 4 文法的に説明せよ。 5 文法的に説明せよ。 五 口語訳 総じて、月や花を、そういうふうに目だけで見るものか(いやそうではない)。 春は家を出て行かなくても、月の夜は寝室に籠もったままでも、(月や花を)思っているのは、大層期待が出来、趣深い。 教養ある人はひたすら好みにふけっている様にも見えず、おもしろがる様子もほどほどだ。 片田舎の人に限って、しつこく何事も面白がる。 花の下にはにじり寄り近寄り、わき目もしないでじっと見つめて、酒を飲んだり連歌をしたりしまいには大きな枝を分別なく折り取ってしまう。 泉には手足を(直接)ひたし、雪の上におりて足跡をつけたりなど全てのものを間接的にそれとなく見ることはない。 (26)百三十七 花は盛りに(前半) (4)解答 一 1 ねや 2 きょう 3 かたいなか 4 れんが 二 1 教養がある。 2 しつこい。 3 じっと見つめる。 4 分別がない 三 1 心眼。 2 対句。 3 月・花。 4 片田舎の人。 5 あからめもせずまもりて よそながら見ることなし。

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花は盛りに・徒然草 現代語訳・品詞分解ひと目でわかる

花 は さかり に 品詞 分解

このスレの問題だね。 そうね、このように、自分で入力するほうがいい。 写真だけの質問には、誠意をもって回答する人は少ないよ。 いい加減な回答が付きやすいから、気を付けたほうがいいよ。 まず、「肴こそなけれ」の「けれ」がなんであるかは、 このスレでわかったね。 「ク活用形容詞「なし」の已然形活用語尾」だったね。 これと同種の「けれ」を探す問題だね。 「け」は「カ四動詞「咲く」已然形活用語尾」だし、 「れ」は「完了助動詞「り」已然形」です。 「近ければ」の品詞分解は、 近けれ=ク活用形容詞「近し」已然形 ば=接続助詞、順接確定条件 これも、「けれ」では品詞として独立していない。 「けれ」は、「ク活用形容詞「近し」已然形活用語尾」です。 「なけれ」の「けれ」と同じだね。 「れ」の意味なら、完了(「存続」の解釈も可。 ) 「れ」の基本形なら、「り」。 「近けれ」の意味なら、「近い」。 「近けれ」の基本形なら、「近し」。 「現代語訳」とおっしゃいね。

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徒然草『花は盛りに』(望月の隈なきを〜)の品詞分解 / 古文 by 走るメロス

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徒然草第137段 徒然草 (下) 第137段 花は盛りに、月は隈なきをのみ、見るものかは。 花は盛りに、月は隈なきをのみ、見るものかは。 雨に対ひて月を恋ひ、垂れこめて春の行衛知らぬも、なほ、あはれに情深し。 咲きぬべきほどの梢、散り萎れたる庭などこそ、見所多けれ。 歌の詞書にも、「花見にまかれりけるに、早く散り過ぎにければ」とも、「障る事ありてまからで」なども書けるは、「花を見て」と言へるに劣れる事かは。 花の散り、月の傾くを慕ふ習ひはさる事なれど、殊にかたくななる人ぞ、「この枝、かの枝散りにけり。 今は見所なし」などは言ふめる。 万の事も、始め・終りこそをかしけれ。 男女の情も、ひとへに逢ひ見るをば言ふものかは。 逢はで止みにし憂さを思ひ、あだなる契りをかこち、長き夜を独り明し、遠き雲井を思ひやり、浅茅が宿に昔を偲ぶこそ、色好むとは言はめ。 望月の隈なきを千里の外まで眺めたるよりも、暁近くなりて待ち出でたるが、いと心深う青みたるやうにて、深き山の杉の梢に見えたる、木の間の影、うちしぐれたる村雲隠れのほど、またなくあはれなり。 椎柴・白樫などの、濡れたるやうなる葉の上にきらめきたるこそ、身に沁みて、心あらん友もがなと、都恋しう覚ゆれ。 すべて、月・花をば、さのみ目にて見るものかは。 春は家を立ち去らでも、月の夜は閨のうちながらも思へるこそ、いとたのもしうをかしけれ。 よき人は、ひとへに好けるさまにも見えず、興ずるさまも等閑なり。 片田舎の人こそ、色こく、万はもて興ずれ。 花の本には、ねぢより、立ち寄り、あからめもせずまもりて、酒飲み、連歌して、果は、大きなる枝、心なく折り取りぬ。 泉には手足さし浸して、雪には下り立ちて跡つけなど、万の物、よそながら見ることなし。 さやうの人の祭見しさま、いと珍らかなりき。 「見事いと遅し。 そのほどは桟敷不用なり」とて、奥なる屋にて、酒飲み、物食ひ、囲碁・双六など遊びて、桟敷には人を置きたれば、「渡り候ふ」と言ふ時に、おのおの肝潰るゝやうに争ひ走り上りて、落ちぬべきまで簾張り出でて、押し合ひつゝ、一事も見洩さじとまぼりて、「とあり、かゝり」と物毎に言ひて、渡り過ぎぬれば、「また渡らんまで」と言ひて下りぬ。 たゞ、物をのみ見んとするなるべし。 都の人のゆゝしげなるは、睡りて、いとも見ず。 若く末々なるは、宮仕へに立ち居、人の後に侍ふは、様あしくも及びかゝらず、わりなく見んとする人もなし。 何となく葵懸け渡してなまめかしきに、明けはなれぬほど、忍びて寄する車どものゆかしきを、それか、かれかなど思ひ寄すれば、牛飼・下部などの見知れるもあり。 をかしくも、きらきらしくも、さまざまに行き交ふ、見るもつれづれならず。 暮るゝほどには、立て並べつる車ども、所なく並みゐつる人も、いづかたへか行きつらん、程なく稀に成りて、車どものらうがはしさも済みぬれば、簾・畳も取り払ひ、目の前にさびしげになりゆくこそ、世の例も思ひ知られて、あはれなれ。 大路見たるこそ、祭見たるにてはあれ。 かの桟敷の前をこゝら行き交ふ人の、見知れるがあまたあるにて、知りぬ、世の人数もさのみは多からぬにこそ。 この人皆失せなん後、我が身死ぬべきに定まりたりとも、ほどなく待ちつけぬべし。 大きなる器に水を入れて、細き穴を明けたらんに、滴ること少しといふとも、怠る間なく洩りゆかば、やがて尽きぬべし。 都の中に多き人、死なざる日はあるべからず。 一日に一人・二人のみならんや。 鳥部野・舟岡、さらぬ野山にも、送る数多かる日はあれど、送らぬ日はなし。 されば、棺を鬻く者、作りてうち置くほどなし。 若きにもよらず、強きにもよらず、思ひ懸けぬは死期なり。 今日まで遁れ来にけるは、ありがたき不思議なり。 暫しも世をのどかには思ひなんや。 継子立といふものを双六の石にて作りて、立て並べたるほどは、取られん事いづれの石とも知らねども、数へ当てて一つを取りぬれば、その外は遁れぬと見れど、またまた数ふれば、彼是間抜き行くほどに、いづれも遁れざるに似たり。 兵の、軍に出づるは、死に近きことを知りて、家をも忘れ、身をも忘る。 世を背ける草の庵には、閑かに水石を翫びて、これを余所に聞くと思へるは、いとはかなし。 閑かなる山の奥、無常の敵競ひ来らざらんや。 その、死に臨める事、軍の陣に進めるに同じ。 りに、月は隈なきをのみ、見るものかは: 桜の花は満開のときばかり、月は満月ばかりを見るものか? いやそうではない。 て月を恋ひ、垂れこめて春の行衛知らぬも: <あめにむかいてつきをこい、たれこめてはるのゆくえしらぬも>と読む。 雨の夜に月のことを思い、家に閉じこもって春の行方を知らないのだって、。 と言へるに劣れる事かは: 「花を見て」と言う詞書に続いて絢爛豪華に咲いた桜花を詠んだ歌に劣るというものではないだろう。 、月の傾くを慕ふ習ひはさる事なれど: 桜の散ることや、月が傾くことを惜しむことはもっともなことと言うものの、。 も、ひとへに逢ひ見るをば言ふものかは: 男女の恋も、会って相見るばかりがよいのではない。 不成就というものもよいのだ。 を思ひやり、浅茅が宿に昔を偲ぶこそ: 遥か彼方の恋人、チガヤの生えた荒れた家に住むを思う。 たる村雲隠れのほど: 時雨の村雨を含む雲に(有明の月が)隠れて見えなくなるようなのほど、あわれをもよおす。 ・白樫などの、濡れたるやうなる葉の上にきらめきたるこそ: <しいしば・しらがし・・>。 椎や樫の林のように照葉のきらきら光るのこそ。 友もがなと: そんな晩には、心を通わす友が今ここにいてくれたらなぁと、。 をば、さのみ目にて見るものかは: 月や花は、ただ目で見なければというものでもないのではないか。 は閨のうちながらも思へるこそ: 春の月の夜なら、寝床の中からでも桜花のことを想像できる」ことこそ興趣の尽きないことである。 : しつこく、執拗に。 : にじり寄って、。 もせずまもりて: 脇目もふらずに見守って、。 いと遅し: 祭りの行列が来ないというので、。 、かゝり」と物毎に言ひて: 「ああだ、こうだ」と見る毎に感想を言って、。 も及びかゝらず、わりなく見んとする人もなし: 行儀悪く後ろからのしかかるようにしたりせず、(祭の行列を)無理に見ようだとはしない。 葵懸け渡してなまめかしきに: なんとなく菖蒲の葉を軒に葺いた祭りの優雅な感じの中に、。 のらうがはしさも済みぬれば: 帰りを急ぐ牛車の混雑も終わってみれば、。 見たるこそ、祭見たるにてはあれ: 都大路で起こっていることを見ることこそ、祭りの醍醐味なのだ。 を鬻く者: <ひつぎをひさくもの>と読む。 死棺を売る者。 といふものを双六の石にて作りて: 継子立<ままこだて>は、碁石を並べたゲーム。 黒白の石それぞれ15個ずつ、合計30個をなんらかの順序で円形に並べ、あらかじめ定められた場所にある石を起点として10番目にあたる石を取り除き、順次10番目の石を取っていって、最後に一つ残った石を勝ちとするもの。 白・黒を、それぞれ先妻の子と後妻の子に見立てたところから継子という。 継子算(『大字林』)。 ける草の庵には、閑かに水石を翫びて、これを余所に聞くと思へるは、いとはかなし: 世を遁れて草庵に住まいし、のどかに水石を眺め、死を忘れて暮らしていると思っているのは、なんともはかないことだ。 競ひ来らざらんや: 「無情の敵」とは死のこと。 死が急に到来する。 ここも、『徒然草』集中もっとも有名な章段の一つ。 不完全の美「 花は盛りに、月は隈なきをのみ、見るものかは 」が主題。 はなはさかりに、つきはくまなきをのみ、みるものかは。 あめにむかいてつきをこい、たれこめてはるのゆくえしらぬも、なお、あわれになさけふかし。 さきぬべきほどのこずえ、ちりしおれたるにわなどこそ、みどころおおけれ。 うたのことばがきにも、「はなみにまかれりけるに、はやくちりすぎにければ」とも、「さわることありてまからで」などもかけるは、「はなをみて」といえるにおとれることかは。 はなのちり、つきのかたぶくをしたうならいはさることなれど、ことにかたくななるひとぞ、「このえだ、かのえだちりにけり。 いまはみどころなし」などはいうめる。 よろずのことも、はじめ・おわりこそおかしけれ。 おとこおんなのなさけも、ひとへにあいみるをばいうものかは。 あわでやみにしうさをおもい、あだなるちぎりをかこち、ながきよるをひとりあかし、とおきくもいをおもいやり、あさじがやどにむかしをしのぶこそ、いろこのむとはいわめ。 もちづきのくまなきをちさとのほかまでながめたるよりも、あかつきちかくなりてまちいでたるが、いとこころぶこうあおみたるようにて、ふかきやまのすぎのこずえにみえたる、このまのかげ、うちしぐれたるむら ぐもがくれのほど、またなくあわれなり。 しいしば・しらかしなどの、ぬれたるようなるはのうえにきらめきたるこそ、みにしみて、こころあらんとももがなと、みやここいし ゅうおぼゆれ。 すべて、つき・はなをば、さのみめにてみるものかは。 はるはいえをたちさらでも、つきのよはねやのうちながらもおもえるこそ、いとたのもしうおかしけれ。 よきひとは、ひとへにすけるさまにもみえず、きょうずるさまもなおざりなり。 かたいなかのひとこそ、いろこく、よろずはもてきょうずれ。 はなのもとには、ねじより、たちより、あからめもせずまもりて、さけのみ、れんがして、はては、おおきなるえだ、こころなくおりとりぬ。 いずみにはてあしさしひたして、ゆきにはおりたちてあとつけなど、よろずのもの、よそながらみることなし。 さようのひとのまつりみしさま、いとめずらかなりき。 「みごといとおそし。 そのほどはさじきふようなり」とて、おくなるやにて、さけのみ、ものくい、いご・すごろくなどあそびて、さじきにはひとをおきたれば、「わたりそうろう」というときに、おのおのきもつぶるるようにあらそいはしりのぼりて、おちぬべきまですだれはりいでて、おしあいつつ、ひとこともみもらさじとまぼりて、「とあり、かかり」とものごとにいいて、わたりすぎぬれば、「またわたらんまで」といいておりぬ。 ただ、ものをのみみんとするなるべし。 みやこのひとのゆゆしげなるは、ねぶりて、いともみず。 わかくすえずえなるは、みやづかえにたちい、ひとのうしろに そうろうは、さまあしくもおよびかからず、わりなくみんとするひともなし。 なにとなくあおいかけわたしてなまめかしきに、あけはなれぬほど、しのびてよするくるまどものゆかしきを、それか、かれかなどおもいよすれば、うしかい・しもべなどのみしれるもあり。 おかしくも、きらきらしくも、さまざまにいき かう、みるもつれづれならず。 くるるほどには、たてならべつるくるまども、ところなくなみいつるひとも、いずかたへかいきつらん、ほどなくまれになりて、くるまどものろうがわしさもすみぬれば、すだれ・たたみもとりはらい、めのまえにさびしげになりゆくこそ、よのためしもおもいしられて、あ われなれ。 おおじみたるこそ、まつりみたるにてはあれ。 かのさじきのまえをここらいきかうひとの、みしれるがあまたあるにて、しりぬ、よのひとかずもさのみはおおからぬにこそ。 このひとみなうせなんのち、わがみしぬべきにさだまりたりとも、ほどなくまちつけぬべし。 おおきなるうつわものにみずをいれて、ほそきあなをあけたらんに、しただることすこしというとも、おこたるまなくもりゆかば、やがてつきぬべし。 みやこのうちにおおきひと、しなざるひはあるべからず。 いちにちにひとり・ふたりのみならんや。 とりべの・ふなおか、さらぬのやまにも、おくるかずおおかるひはあれど、おくらぬひはなし。 されば、ひつぎをひさくもの、つくりてうちおくほどなし。 わかきにもよらず、つよきにもよらず、おもいかけぬはしごなり。 きょうまでのがれきにけるは、ありがたきふしぎなり。 しばしもよをのどかにはおもいなんや。 ままこだてというものをすごろくのいしにてつくりて、たてならべたるほどは、とられんこといずれのいしともしらねども、かぞえあててひとつをとりぬれば、そのほかはのがれぬとみれど、またまたかぞうれば、かれこれまぬきいくほどに、いずれものがれざるににたり。 つわものの、いくさにいづるは、しにちかきことをしりて、いえをもわすれ、みをもわする。 よをそむけるくさのいおりには、しずかにすいせきをもてあそびて、これをよそにきくとおもえるは、いとはかなし。 しずかなるやまのおく、むじょうのかたききそいきたらざらんや。 その、しにのぞめること、いくさのじんにすすめるにおなじ。

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