坂井 泉水 歌詞。 ZARD「揺れる想い」坂井泉水が奏でる言葉たちが今も眩しい!

貴重映像!ZARD坂井泉水の「負けないで」以下151曲の歌詞への思いが詰まった500枚以上のメモ

坂井 泉水 歌詞

B-Gram RECORDSによるZARDのオフィシャルサイト。 坂井泉水のオススメ曲ランキング 10位 あなたを感じていたい 1994年に13枚目のシングルの曲として発売されたあなたを感じていたい。 NTTドコモのパルフィーVのCMソングとして使用されています。 ノリノリで楽しくなれる素敵でかっこいい曲です。 坂井泉水のオススメ曲ランキング 9位 君に逢いたくなったら… 1997年に20枚目のシングルの曲として発売された君に逢いたくなったら…。 TBS系列のドラマの理想の結婚の主題歌として使用されています。 この曲は、とても明るくなれて、元気が出る曲です。 歌詞も素敵でかっこいいです。 坂井泉水のオススメ曲ランキング 8位 GOOD DAY 1998年に27枚目のシングルの曲として発売されたGOOD DAY。 ビューティーラボのナチュラルカラーのcmソングとして使用されています。 この曲は、歌詞も素敵でかっこいい曲です。 坂井泉水のオススメ曲ランキング 7位 心を開いて 1996年に18枚目のシングルの曲として発売された心を開いて。 タイトルはほんのちょっと心を開いたら人に対しても違った見方ができるのではという思いからつけられました。 この曲は、ポカリスエットのcmソングとして使用されています。 ポカリスエットとcmのバランスがいい感じの曲で、とても楽しく明るくなれる曲です。 歌詞もかっこよくて素敵です。 坂井泉水のオススメ曲ランキング 6位 永遠 1997年に22枚目のシングルの曲として発売された永遠。 キヤノンのEos kissのcmソングとして起用されています。 日本テレビ系列のドラマ失楽園の主題歌に使用されています。 歌詞がゆっくりで、かっこよくて素敵な曲です。 坂井泉水のオススメ曲ランキング 5位 運命のルーレット廻して 1998年に25枚目のシングルの曲として発売された運命のルーレット廻して。 アニメの名探偵コナンのオープニングテーマで使用されています。 この曲は、ゆっくりでハイテンションになれて明るく楽しくなる曲です。 坂井泉水のオススメ曲ランキング 4位 マイフレンド 1996年に17枚目のシングルの曲として発売されたマイフレンド。 この曲は、テレビアニメのSLAM DANKの主題歌で使用されています。 読売ジャイアンツの丸佳浩さんのテーマ曲でも知られています。 歌詞もゆっくりで素敵でかっこよく、ノリノリになれる曲です。 坂井泉水のオススメ曲ランキング 3位 揺れる思い 1883年に8枚目のシングルの曲として発売された揺れる思い。 ポカリスエットのcmソングとして使用されています。 この曲は、とても明るくなれる曲で、歌詞もかっこいいです。 何度も撮り直して完成した曲です。 坂井泉水のオススメ曲ランキング 2位 明日を夢見て 2003年に35枚目のシングルの曲として発売された明日を夢見て。 この曲はテレビ番組の名探偵コナンのエンディングテーマとして使用されています。 生きていてこそというテーマで制作された曲です。 坂井さんらしい曲で、曲もゆっくりで、素敵な曲です。 坂井泉水のオススメ曲ランキング1位 負けないで 1993年に6枚目のシングルの曲として発売された負けないで。 24時間テレビの番組内のマラソンの時など多数のテレビで使用されている代表曲です。 NTTドコモのCMソングにも起用されています。 フジテレビ系列のドラマ白鳥麗子でございますのドラマの主題歌として使用されています。 ミュージックビデオは日本青年館で撮影されています。 とてもハイテンションで元気になれる曲なので一番に聴いた方がいい曲です。 とてもかっこよくて、素敵な曲です。 まとめ 以上が坂井泉水(ZARD)のオススメ曲ランキングTOP10! でした。 まとめると 10位 あなたを感じていたい 9位 君に逢いたくなったら… 8位 GOOD DAY 7位 心を開いて 6位 永遠 5位 運命のルーレット廻して 4位 マイフレンド 3位 揺れる思い 2位 明日を夢見て 1位 負けないで いかがでしょうか?この中でお気に入りの曲はありましたか? 中にはテレビ放送で使われた曲もあります。 素敵な曲ばかりで、中にはハイテンションになれて元気になれる曲もあります。 中でも1位の曲は24時間テレビのマラソンなどで使われた曲なのでおすすめです。 2位と3位の曲も夏の事が歌詞に書かれていて、素敵な曲なのでおすすめです。

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ZARD 揺れる想い 歌詞

坂井 泉水 歌詞

序章 研究動機・目的 第一章 研究にあたって 第一節 研究対象 第一項 ZARDについて 第二項 坂井泉水について 第三項 対象楽曲について 第四項 ZARDが活躍した時代と評価 第二節 研究について 第一項 歌詞における品詞分析について 第二項 歌詞における語彙分析について 第三項 歌詞における構成分析について 第四項 歌詞における特別な読みについて 第三節 分析のねらいと予想される結論 第二章 作品の分析結果 第一節 各分析について 第一項 歌詞における品詞分析の結果 第二項 歌詞における語彙分析の結果 第三項 歌詞における構成分析の結果 第四項 歌詞における特別な読みについて 第二節 分析結果についての考察 第三章 まとめと今後の課題 第一節 まとめ 第二節 今後の課題 第四章 終わりに 資料編 〜序章 研究動機・目的〜 私は日常のどこかで、歌というものに必ず接している。 お気に入りの歌ばかりを集めたウォークマンを聴く時間、一人の時に好きな歌を口ずさむ時間、友達とカラオケに行って大声で歌を歌う時間。 私の日常に歌というものは必要不可欠なのだ。 その歌の中で、特に大切なもの、私の心を掴んで離さないものがZARDの「歌」だった。 私が初めてZARDの歌と出逢ったのは、小学生の時だった。 しかし、小学生だった私はZARDという歌手を全く知らず、ZARDの歌だからではなく、ただ単に当時から好きだったアニメの主題歌集のCDであるという理由で、ZARDの一曲の歌が入ったCDを購入した。 そのCDを聴いているうちに、十数曲の様々なアーティストの歌が入っているにも関わらず、次第と私はZARDの『明日を夢見て』という歌ばかりを聴くようになっていることに気付いた。 それから私は、ZARDのCDを集めるようになり、ZARDのファンになった。 彼女の歌に私が魅かれるのには必ず理由があるはずである。 それが何かと考えた時、「歌詞」なのではないかと思ったのである。 彼女の書く詩には、心打つものがあった。 まるで今の私のことを歌っているのではないかと思えるほどの臨場感や、頑張らなくてはと思わせてくれる力が彼女の言葉にはあるように思えて仕方ないのである。 それは他のアーティストの歌を聴いている時には感じない感覚であった。 残念ながら、彼女はもう歌を歌うことはない。 しかし彼女の死から約6年の月日が流れようとしてもなお、彼女が遺した数多くの歌は多くの人から支持を受けている。 そして、彼女の死後に多くの場面で取り上げられ、評価されているのが、やはり彼女が書いた前向きな歌詞なのである。 今までは聴くだけだった彼女の歌詞を、メディアが取り上げるような前向きな一面からだけではなく、様々な側面から研究してみたい。 彼女が歌詞に込めた思い、聴く人に伝えたかった思いを、私なりに彼女の言葉と向き合って形にしたいと思い、この研究をするに至った。 〜第一章 研究にあたって〜 第一節 研究対象 第一項 ZARDについて ボーカルと作詞を担当していた坂井泉水を中心とする音楽ユニット。 1991年2月10日に『Good-bye My Loneliness』でデビュー。 これまでに45枚のシングル、20枚のアルバムを発表している。 代表曲としては『負けないで』、『揺れる想い』、『マイフレンド』などがある。 特に、1993年に発売され、ZARD自身最大のヒット曲になった『負けないで』は、1994年の第66回選抜高等学校野球大会の入場行進曲に選ばれ、1997年には高等学校の音楽の教科書に掲載されるなど、幅広く支持され、ZARDの名を世に広めることになった。 1990年代、女性ボーカリストとしてシングルの総売り上げが1670万枚で1位、CDの総売り上げはこれまでに3700万枚を超えている。 また、アルバムの連続ミリオン獲得数では歴代1位の9作を記録している。 メディア露出が極端に少ないアーティストとして有名であり、1993年の音楽番組への出演を最後に音楽番組に出演していない。 1999年に100万通以上の応募の中から選ばれた600人を招待し、クルーズ客船「ぱしふぃっくびぃなす」でライブを行い、初めてしっかりとファンの前に姿を表した。 また、2004年に行われ、ZARDの最初で最後の全国ライブツアーとなった「What a beautiful moment Tour」では、日本武道館など全9会場で11公演を行い、限定的ではなく大部分のファンがZARDに触れることとなった。 ボーカリストである坂井泉水の死後は、ZARDの楽曲を見直すという傾向がみられ、オリコンのランキングで三桁の順位だった作品が一桁の順位まで上がるなどの現象が起こった。 坂井泉水の死後もZARDの人気は根強く、追悼ライブや、スタッフによりCDが発表されるなどの活動が今なお続いている。 第二項 坂井泉水について 本名は蒲池幸子(かまちさちこ)。 1967年2月6日、神奈川県平塚市に生まれる。 同市および同県秦野市(小学校4年より)で育つ。 秦野市立西小学校、秦野市立西中学校、神奈川県立伊志田高等学校卒業。 中学時代は陸上部で活動をする傍ら、ギタークラブでも活動していた。 高校時代は硬式テニス部に所属。 松蔭女子短期大学(現松蔭大学)を卒業後、不動産会社にてOLとして約2年間勤務した。 その後、街頭でスカウトされたのをきっかけとしてモデルなどの仕事を行った。 1991年、歌手になるという夢を叶え、ZARDとして歌手デビューを果たす。 その後、前述したように活躍をし、90年代を代表するアーティストとなる。 自らがボーカリストを務めるZARDの作詞を行い、DEENやFIELD OF VIEW、テレサ・テンや森進一といったアーティストへ詞を提供するなど、作詞家としての活動も行った。 2000年以降、子宮筋腫、卵巣のう腫、子宮内膜症と次々に病気を患い、通院の日々が続くようになり、2001年には約1年間、ZARDの活動を休止する。 その後、2002年にZARDとして活動を再開するが、2006年に子宮頚がんが発見され、病巣の摘出手術を行う。 しかし、2007年4月に肺への転移がみられ、抗がん剤での治療を行うなど、再び闘病生活を余儀なくされる。 そして、同年5月26日。 入院していた慶応義塾大学病院内のスロープから約3メートル下に転落。 脳挫傷のため、40歳で亡くなった。 坂井泉水の死後に執り行われた音楽葬には4万100人が訪れた。 また、坂井泉水が亡くなった2007年の『第49回日本レコード大賞』では特別功労賞を受賞したり、『第58回NHK紅白歌合戦』にフィルムコンサートの中継という形で出演を果たしたりするなど、坂井泉水の活動を再評価する動きがみられるようになった。 第三項 対象楽曲について 今回は、坂井泉水の名前で作詞を行い、発表を行っている楽曲全152曲を分析の対象とする。 他のアーティストへの提供楽曲も分析対象に含めるものとするが、ZARDとして発表はしているものの、坂井泉水が作詞を行っていない2曲は分析対象から外すものとした。 また、曲調のアレンジが施されているものの、歌詞が変わっていないものは1曲として発売日が古いものでカウントした。 詳細は資料編として添付する。 第四項 ZARDが活躍した時代と評価 ZARDはデビュー以来、メディア露出を極端に控えて活動するアーティストとして有名であった。 先述した限定ライブを開催するまでは、ZARDのCDジャケットに写っている人物と、歌を歌っている人物は別人であるという都市伝説が生まれるほど、坂井泉水は深いベールの中に包まれている人間であった。 このことについて、2007年6月18日にNHKで放送された「クローズアップ現代 時代を励ました歌〜ZARD 坂井泉水さんが遺したもの〜」の中で、漫画家の倉田真由美氏はこう述べている。 彼女自身がテレビに直接出ないという売り方をしてらしたんで、あの写真でしか顔を把握できない。 だからいつもこうベールの向こうにいるような感じで。 でも だからこそそれぞれが自分の思うZARDというものをイメージできたと思うん ですよね。 (中略)ZARDっていうのはミステリアスで、いつまでたっても輪郭 がはっきりしない。 ぼんやりしている。 つかみきれないからこそ、それぞれが自 分の良いように解釈できるっていうところはあると思うんですよね。 だからこん なに長い間愛されたし、ちょっとびっくりするくらい長いですよね。 ZARDの活動スタイルの基本であった、聴く人に歌っている坂井泉水の様子をはっきりと掴ませないようにすることが、多くの人に支持をされる原動力となっていたことが分かる。 また、ZARDの活動の全盛期となった90年代は「失われた10年」と呼ばれた時代でもあった。 それまで日本経済を盛り上げていたバブルが崩壊し、株価や地価が次々に暴落していく。 その中で、若者にとっては就職難の時代となり、「就職氷河期」と呼ばれた時代となった。 また、1995年には阪神・淡路大震災が起こり、多くの人々が疲弊し、先の見えない時代になってしまう。 そんな痛みの多い90年代を駆け抜けたZARDの歌は、多くの人々の支えになった。 『負けないで』を代表とするポジティブな歌詞や、ZARDの活動スタイルが人々を勇気づけたのである。 このことに関して、同番組内で音楽評論家の富澤一誠氏は以下のように述べている。 90年代っていうのはね、価値観が全部崩壊していくわけじゃないですか。 です から、なにがよくてなにが駄目かっていうのが分かんない。 (中略)そういった とき、やっぱり勝手に生きろって言ってもなかなか頑張れない。 そのときに一緒 に、例えばマラソンだったら走ってくれる人、ですから伴走者がいて、頑張れっ て言い合いながら走っていくって感じでしょうね。 ただその中で言いますと、坂 井さんの場合っていうのはね、やはり自分にもねもちろん頑張れって言ってて、 人にも頑張れって言ってる。 それがだから自分に言っているからこそ、同世代の 人たちにとってもね、等身大のメッセージとして伝わっていったんじゃないかな っていう感じでしょうね。 ですから彼女の歌っていうのは、人生の応援歌であっ て、また彼女はねやっぱり伴走者であったっていうことでしょうね。 富澤一誠氏は、ZARD坂井泉水を「時代の伴走者」と評価している。 失うことが多かった時代の中で、彼女の歌は明るい希望であったと言っていいだろう。 先が見えない、自分でもどうしていいか分からない中で、ZARDの歌が応援してくれる存在であったのである。 2000年代に入り、坂井泉水の体調が崩れ、2001年には1年間の活動休止があったものの、2002年には「ZARD第2章スタート」というキャッチフレーズをつけて活動を再開する。 シングルのオリコンでの順位は1999年に発売された『MIND GAMES』以来、1位をとることはなかったものの、発売するCDは10位以内には必ず入り、ZARDの人気が根強いことを示していた。 2007年に坂井泉水が亡くなるまでの16年間、傷ついた時代の中を生きていく人々と共に駆け抜けたZARDの歌や坂井泉水は、聴く人を励まし、時代を励ました存在であったのだといえるだろう。 第二節 研究について 今回ZARDの歌詞の表現特性の研究にあたって、ZARDの歌詞の傾向などから、1「品詞分析」、2「語彙分析」、3「構成分析」、4「歌詞内の特別な読みの分析」という観点をたてることとした。 これらの分析を通して、ZARDの歌詞の表現特性を見出し、坂井泉水が歌詞を通して人々に伝えたかったものを見つけていきたいと考えている。 それぞれの研究・分析方法を以下に示す。 第一項 歌詞における品詞分析について ZARDの歌詞において、どのような品詞がどのように使われているかを調べる。 Copalを用いて、作品ごとに品詞の総数をみていく。 ここでの品詞の分類としては、「動詞」、「名詞」、「形容詞」、「形容動詞」、「副詞」、「感動詞」とする。 それぞれの楽曲で、先述した品詞の使用総数、使用割合等を出した上で、分析をしていきたいと考える。 第二項 歌詞における語彙分析について ZARDの歌詞において、どのような語彙、熟語等がどのように使われているかを調べる。 ZARDの歌詞において用いられている語句、熟語などを調べる。 この作業を通して、上位にあがってくるものはZARDの楽曲でよく用いられている語句であり、坂井泉水が歌詞をつくりあげていく上で、大切にしていた言葉であることが分かる。 また、KH Coderを用いて、語彙の分析を進めていく。 第三項 歌詞における構成分析について ZARDの歌詞において、それぞれの作品内でどのような構成がなされているかを調べる。 まず、歌詞の掲載方法に基づいて一行ずつ、「状況」、「行動」、「談話」、「心理」の4つのパターンに分けていく。 その一例を以下に示す。 また、上記の分析と共に、全体でどのような事件が起こり、どのような流れとなっているのかをまとめ、歌詞に登場する視点人物と対象人物の様子などを通して、描写されている風景や心理を分析していく。 上記の歌詞内において、太字と下線で示している箇所は時間軸をみていく上で重要になる時間語であり、各歌詞内で時間語も合わせてみていく。 第四項 歌詞における特別な読みの分析について ZARDの歌詞において、本来の読みとは違う読まれ方をさせている言葉が多くみられる。 ここではZARDの全曲を通して用いられている、そのような本来の読みをしていない言葉を取り上げ、その傾向を調べていく。 一例を示すと、「都会」という言葉は本来、「とかい」という読みが用いられる。 しかし、ZARDの歌詞においては「都会」という言葉の読みとして、「とかい」と「まち」の2種類の読み方が用いられている。 このように種類によって、同じ言葉でも本来の読みで読まれている場合と本来の読みではない読み方をしている場合を調べ、読み方と表記にはどのような関係性があるのかをみていきたいと考えている。 第三節 分析のねらいと予想される結論 第二節で取り上げた研究項目については、研究動機で述べたように、坂井泉水が歌詞に込めた思い、聴く人に伝えたかった思いなどを自分なりに形にしていく上で効果的な方法であると考え、設定したものである。 品詞分析については、ZARDの歌詞を分析していく上で、基本的なデータとなりうると考える。 品詞分析を行えば、坂井泉水の歌詞が持つ特徴が出てくるはずである。 また、使用割合が多くなった品詞については、その品詞を用いることで聴く人にどのようなことを伝えたかったのかということを形作る重要な資料となるはずである。 もちろん、先に述べたように他の研究を行っていく上でも品詞分析の内容が土台となってくることが考えられる。 使用割合が多くなった品詞の中でよく使われている語彙を見ることなどがその理由として挙げられる。 語彙分析については、坂井泉水が好んで使用していた語彙が必ずあり、その傾向がみえてくることを予想して設定した研究項目である。 予想されるものとしては、「都会」や「時間」、「夢」などのものが挙げられる。 例えば、ZARDの歌を聴いていると「都会」という言葉が多く目につく。 坂井泉水が「都会」という言葉を使用する際には、「冷たい」や「息苦しい」などの意味合いが込められているのではないかと感じた。 この語彙分析を通して、このような分析に結び付けていきたいと考える。 構成分析については、歌詞の中身を読み取っていく上で重要な分析となってくる。 歌詞の内容を「状況」、「行動」、「談話」、「心理」に分けていく方法では、坂井泉水の言葉がどのような描写を用いて、聴く人に思いを伝えようとしていたのかの傾向がみえてくる。 また、それぞれの分類型によってどのような違いがあるのかについても考えることができるだろう。 歌詞全体を分析する方法では、歌詞の内容によって傾向が必ずみえてくるはずである。 ZARDを取り巻いている「応援」のようなイメージとは違った一面がみえてくることを期待している。 特別な読みについての分析では、特別な読みをしている個所と本来の読みをしている個所を比べることで、表記と読みの関係性がみえてくるはずである。 「時間」を「とき」と「じかん」と読んでいる個所が存在していることには何かしらの理由があり、その歌詞の部分には相違点が存在していると予想している。 〜第二章 作品の分析結果〜 第一節 各分析について 第一項 歌詞における品詞分析の結果 第一章第二節第一項で示した、品詞分析の方法に基づいて品詞を集計した結果を以下に示す。 なお、ここで扱う品詞は「名詞」、「動詞」、「形容詞」、「形容動詞」、「副詞」、「感動詞」とする。 名詞 動詞 形容詞 形容動詞 副詞 感動詞 合計 合計使用総数 7798 5515 925 421 966 89 15714 各品詞別平均使用個数 51. 3 36. 3 6. 1 2. 8 6. 4 0. 6 使用割合(%) 49. 6 35. 1 5. 9 2. 7 6. 1 0. 6 100 上記に示した表からは、「名詞」の使用割合が最も多いことが分かる。 約50%の割合を占めていることが特徴として挙げられる。 次に、各品詞において使用割合が最も高かったものと最も低かったものを示す。 なお、「名詞」と「動詞」以外の品詞は最低値をとる作品が複数曲あったため、「名詞」と「動詞」のみ示すこととする。 名詞 動詞 形容詞 形容動詞 副詞 感動詞 最高値(%) 65. 9 52. 1 14. 5 8. 5 18. 8 8. 5 最高値をとる作品 来年の夏も 抱きしめていて ひとりが好き あなたを好きだけど It's a Boy クリスマスタイム 名詞 動詞 形容詞 形容動詞 副詞 感動詞 最低値(%) 31. 1 20. 2 0 0 0 0 最低値をとる作品 素直に言えなくて あなたを好きだけど 複数存在 複数存在 複数存在 複数存在 最低値をとる作品 素直に言えなくて あなたを好きだけど 複数存在 複数存在 複数存在 複数存在 それぞれの品詞において、「名詞」と「動詞」において最高値と最低値をとった作品の特徴については後に示すこととする。 次に、「体言」と「用言」に分けた使用割合についても以下に示す。 なお、ここでの「体言」は「名詞」、「用言」は「動詞」、「形容詞」、「形容動詞」のことを指すものとする。 体言 用言(動詞、形容詞、形容動詞) 総数 合計使用個数 7798 6861 14659 使用割合(%) 53. 2 46. 8 100 上記の表からは、「体言」と「用言」の使用割合が拮抗しているものの、「体言」の使用割合が「用言」の使用割合をやや上回っていることが分かる。 また、全152曲の中から、「体言」が多いものを「体言型」、「用言」が多いものを「用言型」としたとき、「体言型」が109曲、「用言型」が38曲、「拮抗型」が5曲となった。 (a)「名詞」について まず、「名詞」の使用割合が最も高かった『来年の夏も』についてみていく。 以下に、『来年の夏も』の歌詞と品詞別の使用状況を示すこととする。 次に、「名詞」の使用割合が最も低かった『素直に言えなくて』についてみていく。 以下に、『素直に言えなくて』の歌詞と品詞別の使用状況を示すこととする。 まず、名詞の使用割合が最も高かった『来年の夏も』についてであるが、歌詞の中に名詞を細かく配置することによって、情景や状況を思い浮かべさせやすくなっている。 名詞の使用総数36に対して、用言(動詞、形容詞、形容動詞)の使用総数は23であり、視点人物(自分自身)の行動や心理を直接的に表すものは少なくなっている。 また、助詞の「の」に着目をすると、歌詞内において太字で示したように12あり、名詞を並列して繋げる(2年前の気持ちやラベンダーの匂いなど)ことで、名詞の使用割合が伸びていると考えられる。 また、「恋の予感は 土曜日の映画館」のように体言止めをし、動詞を用いないこと歌詞があることも名詞の使用割合が高くなっている要因であると考えられる。 名詞の種類としては、使用されている数が1のものが25種類もあり、先に述べたような助詞も活用しつつ、幾つかの名詞を織り交ぜて作品がつくりあげられていることが分かる。 次に、名詞の使用割合が最も低かった『素直に言えなくて』についてであるが、名詞の使用総数は12であり、用言(動詞、形容詞、形容動詞)の使用総数37と比べると半分以下になっている。 視点人物(自分自身)の行動や心理を直接的に表しているといえる。 また、助詞の「の」に着目をすると、名詞同士を並列させたり、繋げたりさせるものは一切なく、『来年の夏も』とは真反対の結果になっている。 体言止めのような箇所もなく、ほぼ動詞で1行の最後が結ばれている。 名詞としては、使用されている総数自体が『12』と、『来年の夏も』の3分の1になっている。 『素直に言えなくて』は、名詞を細かく繋いでいくのではなく、動詞などの用言を用いて、視点人物(自分自身)の心理や行動を中心に作品をつくりあげているといえる。 (b)「動詞」について 次に、「動詞」の使用割合が最も高かった『抱きしめていて』についてみていく。 以下に、『抱きしめていて』の歌詞と品詞別の使用状況について示すこととする。 名詞 頻度 名詞 頻度 夜 3 スリル 1 音 2 気持ち 1 瞳 2 景色 1 嘘 1 磁石 1 手 1 自身 1 心 1 時間 1 身 1 毎日 1 町 1 刹那 1 反発 1 分離 1 体言合計 22 『抱きしめていて』 気持ちが強すぎて 分離 はな れていると こんなに大切に思えるのに 近づくとまるで磁石のように 二人 反発しあうよ スリルがあふれる町では決してなかったけれど... 抱きしめていて 凍えそうな手で 求め合うほどに 傷つけ合ったね 抱きしめていて この身を横たえ そして Ah 夜が明ける 私は嘘をついていました あなたにも 私自身にも みんな毎日が楽しくないと不安になってゆくから 突然飛び込む景色に Spotlight 二人時間 とき を刻んだ 抱きしめていて 壊れそうな瞳 め で 飛び立つときを 待っていたんだね 抱きしめていて 舞い落ちる刹那が 音も無く Ah 去ってゆくのね 生きることに疲れはて 涙ぐんでしまう時も あなたが笑ってくれたね 抱きしめていて 壊れそうな瞳 め で 飛び立つ時を 待っていたんだね 抱きしめていて I will lay me down Holy night そして ああ 夜が明ける 抱きしめていて… あなたを想って心は痛む 抱きしめていて… 音も無く Ah 去ってゆくのね そして Ah 夜が明ける 『抱きしめていて』における動詞の使用割合は、52. 次に、動詞の使用割合が最も低かった『あなたを好きだけど』についてみていく。 以下に、『あなたを好きだけど』の歌詞と品詞別の使用状況について示すものとする。 名詞 頻度 名詞 頻度 言葉 2 心配 1 トレードマーク 1 朝 1 気持ち 1 たま 1 記事 1 となり 1 笑顔 1 ひと 1 新聞 1 もの 1 男性 1 歌 1 調子外れ 1 女 1 年下 1 髪型 1 年上 1 体言合計 20 動詞 頻度 動詞 頻度 いる 2 甘える 1 する 2 現れる 1 うたう 1 始まる 1 しまう 1 着る 1 なる 1 変える 1 わかる 1 変わる 1 揺れる 1 形容動詞 形容詞 好き 6 つらい 3 正直 2 すごい 1 副詞 ない 1 時々 3 やさしい 1 少し 2 若い 1 あまりに 2 悲しい 1 いつも 1 眠い 1 そう 1 眩しい 1 もしも 1 本当は 1 用言合計 33 『あなたを好きだけど』 眠そうな新聞記事で いつも 朝が始まる となりにいる彼は年下 ニクメない笑顔が トレードマーク ものわかりのイイ女 でも本当は私 すごく心配性なの あなたを好きだけど… 時々つらいの その若さ眩しすぎるから あなたが好きだけど… 悲しくなるの たまには甘えさせて あなたは調子外れの 歌をうたい 着変える 髪型だって 変わらない私 同じ気持ちでいるのに もしも年上の男性(ひと)が現れたら 揺れてしまいそう やさしさに あなたを好きだけど… 時々つらいの あまりに正直すぎるから あなたが好きだけど… 少しコワイの 言葉にすればフェイドアウト あなたを好きだけど… 時々つらいの あまりに正直すぎるから あなたが好きだけど… 少しコワイの 言葉にすればフェイドアウト 『あなたを好きだけど』における動詞の使用割合は、20. まず、動詞の使用割合が最も高かった『抱きしめしていて』についてであるが、タイトルの中に「抱きしめる」という言葉があり、動詞の使用割合が高くなっている。 「抱きしめる」は作品の中で8回も繰り返されている。 動詞の種類としては、26種類の動詞が使われており、使用数が1の動詞が20種類となっている。 また、動詞だけでなく、用言(動詞、形容詞、形容動詞)の使用総数も46であり、体言の使用総数22を大きく上回っている。 視点人物(自分自身)の行動や心理の様子を表そうとしているため、動詞や用言の使用割合が高くなっていると考えられる。 また、動詞の使用総数が最も低かった『あなたを好きだけど』についてであるが、用言の使用総数は33であり、体言の使用総数は20である。 動詞だけの使用総数も15と決して体言と極端に数が違うわけではない。 しかし、使用数が1の動詞は11であり、『抱きしめていて』のやく半分になっている。 また、この作品では、「形容詞」と「形容動詞」の使用割合が高くなっており、用言を用いて視点人物(自分自身)の心理描写を行っていると考えられる。 タイトルに入っている「好き」という形容動詞が6回も作品の中で繰り返されていることが大きく関係している。 それぞれの作品で、名詞と動詞の使用数はそれほどの違いがないものの、体言と用言の総数で考えたときに、動詞の使用割合に差が出たと考えられる。 なお、ここでの体言は名詞、用言は動詞、形容詞、形容動詞を指すこととする。 4 52. 6 用言型 あなたを感じていたい 46. 5 53. 5 用言型 こんなに愛しても 45. 8 54. 2 用言型 この愛に泳ぎ疲れても 47. 9 52. 1 用言型 ひとりが好き 38. 6 61. 4 用言型 マイ フレンド 46. 6 53. 4 用言型 Lonely Soldier Boy 35. 1 64. 9 用言型 目覚めた朝は… 44. 6 55. 4 用言型 It's a Boy 46. 2 53. 8 用言型 君に逢いたくなったら… 48. 7 51. 3 用言型 不思議ね… 45. 6 54. 4 用言型 風が通り抜ける街へ 49. 5 50. 5 用言型 素直に言えなくて 33. 8 66. 2 用言型 遠い星を数えて 43. 8 56. 2 用言型 眠れない夜を抱いて 45. 6 54. 4 用言型 少女の頃に戻ったみたいに 40. 0 60. 0 用言型 Dangerous Tonight 49. 3 50. 7 用言型 痛いくらい君があふれているよ 49. 3 50. 7 用言型 誰かが待ってる 46. 1 53. 9 用言型 果てしない夢を 37. 8 62. 2 用言型 あの微笑みを忘れないで 45. 8 54. 2 用言型 promised you 46. 0 54. 0 用言型 Why Don't You Leave Me Alone 39. 4 60. 6 用言型 The only truth I know is you 49. 0 51. 0 用言型 愛は眠ってる 44. 4 55. 6 用言型 Get U're Dream 49. 5 50. 5 用言型 So Together 44. 7 55. 3 用言型 抱きしめていて 39. 8 60. 2 用言型 IN MY ARMS TONIGHT 45. 7 54. 3 用言型 リセット 45. 6 54. 4 用言型 負けないで 45. 9 54. 1 用言型 愛しい人よ〜名もなき旅人よ〜 46. 8 53. 2 用言型 きっと忘れない 41. 2 58. 8 用言型 星のかがやきよ 49. 2 50. 8 用言型 私だけ見つめて 47. 6 52. 4 用言型 あなたと共に生きてゆく 49. 1 50. 9 用言型 Season 45. 2 54. 8 用言型 もう少し あと少し… 48. 8 51. 2 用言型 You and me and… 43. 9 56. 9 48. 1 体言型 愛を信じていたい 65. 7 34. 3 体言型 いつかは… 56. 6 43. 4 体言型 永遠 64. 4 35. 6 体言型 Good-bye My Loneliness 51. 9 48. 1 体言型 I can't let go 60. 4 39. 6 体言型 Oh! Sugar Baby 52. 8 47. 2 体言型 新しいドア〜冬のひまわり〜 53. 1 46. 9 体言型 サヨナラ言えなくて 51. 5 48. 5 体言型 GOOD DAY 51. 4 48. 6 体言型 好きなように踊りたいの 56. 2 43. 8 体言型 息もできない 56. 9 43. 1 体言型 遠い日のNostalgia 56. 4 43. 6 体言型 Vintage 53. 7 46. 3 体言型 汗の中でCRY 56. 3 43. 7 体言型 運命のルーレット廻して 55. 6 44. 4 体言型 Stray Love 58. 8 41. 2 体言型 この涙 星になれ 56. 1 43. 9 体言型 黄昏にMy Lonely Heart 52. 3 47. 7 体言型 お・も・ひ・で 56. 0 44. 0 体言型 君がいない 59. 5 40. 5 体言型 WAKE UP MAKE THE MORNING LAST〜忘れがたき人へ〜 57. 3 42. 7 体言型 揺れる想い 51. 0 49. 0 体言型 Brand New Love 52. 1 47. 9 体言型 Just for you 51. 0 49. 0 体言型 I feel fine,yeah 55. 7 44. 3 体言型 あなたを好きだけど 55. 4 44. 6 体言型 フォトグラフ 53. 9 46. 1 体言型 Listen to me 55. 6 44. 4 体言型 MIND GAMES 62. 6 37. 4 体言型 I want you 52. 4 47. 6 体言型 Hypnosis 51. 1 48. 9 体言型 二人の夏 56. 3 43. 7 体言型 世界はきっと未来の中 58. 1 41. 9 体言型 カナリヤ 58. 6 41. 4 体言型 クリスマスタイム 56. 1 43. 9 体言型 Take me to your dream 58. 4 41. 6 体言型 窓の外はモノクローム 55. 7 44. 3 体言型 Boy 50. 8 49. 2 体言型 明日もし君が壊れても 55. 1 44. 9 体言型 Oh my love 59. 8 40. 2 体言型 hero 63. 0 37. 0 体言型 Top Secret 56. 2 43. 8 体言型 さわやかな君の気持ち 56. 4 43. 6 体言型 I still remember 55. 3 44. 7 体言型 もっと近くで君の横顔見ていたい 53. 9 46. 1 体言型 If you gimme smile 58. 1 41. 9 体言型 明日を夢見て 50. 4 49. 6 体言型 来年の夏も 70. 7 29. 3 体言型 探しに行こうよ 53. 0 47. 0 体言型 あなたに帰りたい 52. 5 47. 5 体言型 瞳閉じて 57. 1 42. 9 体言型 雨に濡れて 55. 8 44. 2 体言型 時間の翼 61. 2 38. 8 体言型 こんなにそばに居るのに 51. 4 48. 6 体言型 pray 52. 4 47. 6 体言型 あなたのせいじゃない 56. 4 43. 6 体言型 出逢いそして別れ 53. 7 46. 3 体言型 Just believe in love 51. 1 48. 9 体言型 止まっていた時計が今動き出した 52. 3 47. 7 体言型 Ready,Go! 6 42. 4 体言型 愛であなたを救いましょう 58. 6 41. 4 体言型 今すぐ会いに来て 56. 6 43. 4 体言型 天使のような笑顔で 57. 5 42. 5 体言型 ハイヒール脱ぎ捨てて 59. 6 40. 4 体言型 悲しいほど 今日は雨でも 60. 8 39. 2 体言型 Forever you 52. 9 47. 1 体言型 今日はゆっくり話そう 57. 4 42. 6 体言型 もう逃げたりしないわ 想い出から 53. 9 46. 1 体言型 淡い雪がとけて 51. 8 48. 2 体言型 気楽に行こう 52. 7 47. 3 体言型 雨が降り出す前に 59. 4 40. 6 体言型 I'm in love 53. 8 46. 2 体言型 かけがえのないもの 57. 3 42. 7 体言型 瞳そらさないで 62. 7 37. 3 体言型 無我夢中 58. 3 41. 7 体言型 愛が見えない 62. 1 37. 9 体言型 夏を待つセイル(帆)のように 58. 2 41. 8 体言型 Teenage dream 51. 1 48. 9 体言型 サヨナラまでのディスタンス 55. 2 44. 8 体言型 サヨナラは今もこの胸に居ます 58. 9 41. 1 体言型 君とのふれあい 53. 3 46. 7 体言型 眠り 51. 8 48. 2 体言型 セパレート・ウェイズ 54. 2 45. 8 体言型 Change my mind 56. 8 43. 2 体言型 Last Good-bye 52. 5 47. 5 体言型 君がいたから 52. 3 47. 7 体言型 月に願いを 61. 5 38. 5 体言型 LOVE〜眠れずに君の横顔ずっと見ていた〜 52. 6 47. 4 体言型 I can't tell 51. 9 48. 1 体言型 DAN DAN 心魅かれてく 55. 2 44. 8 体言型 good-night sweetheart 59. 3 40. 7 体言型 突然 58. 6 41. 4 体言型 君と今日の事を一生忘れない 55. 6 44. 4 体言型 今日も 53. 5 46. 5 体言型 悲しいほど貴方が好き 54. 4 45. 6 体言型 Today is another day 53. 1 46. 9 体言型 カラッといこう! 7 43. 3 体言型 見つめていたいね 54. 6 45. 4 体言型 ハートに火をつけて 61. 4 38. 6 体言型 Don't you see! 6 49. 4 体言型 君へのブルース 64. 3 35. 7 体言型 帰らぬ時間の中で 51. 8 48. 2 体言型 グロリアスマインド 63. 2 36. 8 体言型 My Baby Grand〜ぬくもりが欲しくて〜 51. 1 48. 9 体言型 翼を広げて 58. 1 41. 9 体言型 Love is Gone 61. 9 38. 1 体言型 愛は暗闇の中で2007 52. 3 47. 7 体言型 約束のない恋 51. 0 49. 0 体言型 さらば青春の影よ 59. 6 40. 4 体言型 〈拮抗型〉体言と用言の使用割合の差が1. 5 50. 5 拮抗型 明日を夢見て 50. 4 49. 6 拮抗型 これらの結果から、ZARDの作品は「体言型」に分類される作品が「用言型」に分類される作品を大きく上回っていることが分かる。 また、それぞれの分類の中から体言と用言の使用割合が1. 次に、これらの作品の中から特徴的なものを取り上げる。 特徴的なものとは、「用言型」の中から最も用言と体言の使用割合の差が大きいもの、つまり最も用言の使用割合が高いものと、「体言型」の中から最も体言と用言の使用割合の差が大きいもの、つまり最も体言の使用割合が高いもの、「拮抗型」の3つとする。 8 66. 2 32. 7 29. 3 41. 5 体言型 これらの結果は、先述した「名詞」と「動詞」の使用割合の結果からある程度予想することができる。 『素直に言えなくて』は名詞の使用割合が最も低い作品であるため、用言の使用割合が最も高くなっており、『来年の夏も』は名詞の使用割合が最も高い作品であるため、体言の使用割合が最も高い作品になっている。 〈拮抗型〉について 先に「拮抗型」として挙げた5曲の中から、『心を開いて』を取り上げ、みていくこととする。 以下に、『心を開いて』の歌詞と使用状況を示すこととする。 名詞 頻度 人 3 心 2 気持ち 2 胸 1 肩 1 声 1 ビル 1 隙間 1 現実 1 言葉 1 想い出 1 誤解 1 錯覚 1 いま 1 時間 1 体言合計 19 『心を開いて』 私はあなたが想ってる様な人では ないかもしれない でも不思議なんだけど あなたの声を聞いてると とても 優しい気持ちになるのよ このままずっと 忘れたくない 現実(いま)が想い出に変わっても 言葉はないけど きっとあなたも 同じ気持ちでいるよね 人と深くつきあうこと 私もそんなに得意じゃなかった でも あなたを見ていると 私と似ていて もどかしい そういう所が たまらなく好きなの ビルの隙間に二人座って 道行く人を ただ眺めていた 時間(とき)が過ぎるのが 悲しくて あなたの肩に寄りそった My dream Your smile 忘れようとすればする程 好きになる それが誤解や錯覚でも… 心を開いて どんなときも あなたの胸に 迷わず飛び込んでゆくわ Your dream I believe ときめいてる 心を開いて 『心を開いて』においては、これまで見てきた観点が幾つか合わさってみられる。 まず、助詞の「の」についてであるが、歌詞内において太字で示したように3箇所みられる。 体言止めのような箇所は見られない。 名詞、動詞はもちろんのこと、形容詞なども用いて、視点人物の心理や行動を描写すると共に、情景を浮かべやすくしていると考えられる。 第二項 歌詞における語彙分析について 今回の研究対象であるZARD全152曲の中で、どのような語句の使用頻度が高いのかを調べる。 「KH Coder」というソフトを用いて、使用頻度が高い上位150語を以下に示す。 ZARD全152曲 出現回数上位150語 抽出語 総数 抽出語 総数 抽出語 総数 抽出語 総数 抽出語 総数 抽出語 総数 今 121 笑顔 43 未来 29 帰る 21 一番 16 止まる 14 心 112 いつ 42 声 28 言える 21 気付く 16 止める 14 夢 96 遠い 42 熱い 28 探す 21 幸せ 16 時 14 愛 94 街 41 空 27 道 21 考える 16 出る 14 人 73 見つめる 40 言う 27 話す 21 思い出 16 女 14 忘れる 72 歩く 40 想い 27 気 20 青い 16 人生 14 見る 71 生きる 39 抱く 27 居る 20 大人 16 誰か 14 好き 67 知る 39 目 27 疲れる 20 分かる 16 怖い 14 変わる 65 夏 38 気持ち 26 揺れる 20 聞く 16 愛しい 13 自分 63 すべて 37 都会 26 離れる 20 勇気 16 逢える 13 胸 58 思う 37 踊る 26 ひとつ 19 逢う 15 運命 13 時間 57 待つ 37 出逢う 25 傷つく 19 嘘 15 音 13 恋 56 瞳 37 優しい 25 電話 19 過ぎる 15 見せる 13 感じる 55 雨 35 戻る 24 友達 19 会う 15 終わる 13 抱きしめる 54 見える 35 懐かしい 23 壊れる 18 海 15 吹く 13 愛す 52 夜 35 顔 23 切ない 18 向かう 15 先 13 風 50 涙 34 消える 23 暗闇 17 素直 15 体 13 強い 48 季節 32 世界 23 記憶 17 日々 15 聴く 13 言葉 48 手 32 星 23 事 17 部屋 15 痛い 13 笑う 48 泣く 31 想い出 23 傷つける 17 変える 15 痛み 13 明日 46 行く 31 孤独 22 走る 17 夢中 15 届く 13 少し 45 眠る 31 新しい 22 冬 17 約束 15 白い 13 信じる 44 来る 31 前 22 閉じる 17 違う 14 微笑む 13 とき 43 いつか 30 悲しい 22 淋しい 17 何故 14 迷う 13 今日 43 輝く 30 一緒 21 サヨナラ 16 楽しい 14 話 13 上記の表からは、「今」と「心」という上位2つの語句の出現回数が100回を超えていることが分かる。 このZARD全152曲の出現回数上位150語の中から、上位10語まで(上記の表において太字で示した語句)について、調べた結果を以下に示す。 なお、上位10語については、名詞が6、動詞が3、形容動詞が1となった。 (1)「今」について ZARDの歌詞において、最も使用頻度が高い「今」についてみていく。 以下に、歌詞と時間軸、「今」何をしているのか、どのような行動や心理描写と一緒に用いられているのかを示す。 歌詞 時間軸 心理描写・行動 今まで愛してくれた人達が 微笑んでる 過去からの繋がり 愛す そう知らなかった 今も愛してるなんて 現在 愛す 裸のままで 今は 愛せないから(2) 現在 愛せない 今すぐ逢いに行くよ 夏が遠回りしても 現在 逢いに行く 今すぐ会いに来て 次の約束まで 現在 会いに来て 今すぐ会いに来て その笑顔が好きよ 現在 会いに来て でも 今のあなたには そう どうでもいいことでしょう… 現在 あなた 此処には 過去も未来もない 今しかない 現在 ある だから今は 行かないで欲しいの 現在 行かないで欲しい 気楽に行こう 今は 3 現在 行く だから今は そばにいて欲しいの 2 現在 いて欲しい あの頃の二人も 今はいない(3) 過去からの繋がり いない やさしかった君 今はいない 過去からの繋がり いない 今なら 私の他にもあなたを 大切だという best friendsいるけど 現在 いる 今僕らがココにいることさ 現在 いる 今頃あなたの横には 現在 いる 今の私には また あなたしかいないなんて 現在 いる 今頃 見知らぬあの彼女(ひと)と 現在 いる サヨナラは今もこの胸に居ます(3) 過去からの繋がり 居る いったい今頃 アナタ誰といるの? 現在 いる 止まっていた時計が今動き出したよ 現在 動き出したよ 止まっていた時計が今動き出すから 2 現在 動き出す 今 時間が動き出してる 3 現在 動く 止まっていた時計が今 動く 現在 動く 今の私なら少しは 過去からの繋がり 追いつける 今でも 初めてキスを交わした あの日を憶えてる? 時間軸とは「今」という言葉を扱うにあたって、「今」現在をさしているのか、過去からの時間の流れも含めて、「今」という時間をさしているのかを示したものである。 時間軸についてであるが、「過去からの繋がり」については、過去の様子を振り返りつつ、その過去の出来事と「今」を結び付けている時間軸である。 また、「現在」については、現時点を指しているものである。 「過去からの繋がり」に分類したものが36、「現在」に分類したものが63となった。 心理描写・行動の欄については、共に用いられている動詞や形容詞など「今」という言葉の対象となっている人物の様子を表したものを抜き出したものである。 この結果によると、「いる」や「ある」といった存在を確かめる動詞や、「欲しい」や「懐かしい」など、「今」という言葉の対象となる人物の心理が大きくかかわってきていることが分かる。 (2)「心」について 次に、ZARDの歌詞において2番目に使用総数が高かった「心」についてみていく。 以下に、歌詞とどのような心理描写と共に用いられているのかを示す。 歌詞 心理描写・行動 歌詞 心理描写・行動 今 僕らの心はひとつになる 一体 ふと 心に稲妻が走る 衝撃 心の奥の懐かしい宝物だから 思い出 今は誰よりも 心強い 信頼 心に秘めた涙忘れ 隠している 壊れた心を そっとほどいてあげたいな 心理 人の心は多情でウソもつく 隠している 言葉はいつも 心とウラハラ 素直になれない 本当は誰にも 心開けない 隠している まだ心の準備さえ できる時間なかったけど 整理 あの頃 心の門閉ざして 隠している 心の中に 君がいたから 存在 言葉を 心でかみ殺したい 隠している 心が無いのに 冷たい 彼女の心は石になった 悲しさ すべてを あなたに 心から(3) 強さ 痛むのよ この心が 2 悲しさ 遠く離れても 心は止まらない 強さ 心の冬にさよならして(4) 悲しさ あなたを想うだけで 心は強くなれる 2 強さ 傷ついたまま 心 凍らせる 悲しさ あなたを想うだけで 心は強くなれた 強さ 悲しい雨が心を濡らしてゆく(3) 悲しさ 心の奥を あなたに のぞかれそう 不安 心に刻み込んで(2) 記憶 揺れる心に 不安 土足で心に踏み込んだこと 傷つき ぐずつく天気で 心も曇るわ 三度めのデート 不安 傷ついた心の片隅に 君がいて 2 傷つき 心の叫び声が聴こえてくるよ 不安 心わけ合えば みんな 共有 心許した ごく少数(わずか)な友人(ひと)には 不安 心開けばみんな 共有 疑う心 迷う気持ち 口に出せない 不安 心のdoorを開け放して 共有 人の心読んだって 何が楽しいのでしょう 不安 心はあなたに届かない 距離 そんな日は 心が 曇ってしまうわ 不安 体は近づいても 心は近づかない 距離 移ろう心も 不安 離れていく心に アクセル強く 距離 戸惑う心に 口づけする 不安 こんなに心を見せた女(ひと)はいないよ 距離 浮かんでは心をかき乱すの 不安 あなたを想って心は痛む 距離 彼女の心の奥は 誰にも分からない 不安 DAN DAN 心魅かれてく(3) 距離 彼女の心の裏は 誰にも分からない(2) 不安 恋人よ 君を心から大切にしたい 距離 彼女の心は 誰にも分からない 不安 張りつめた心 癒して 緊張 心の底から 楽しいとは思えない 不安 心に描いていただけだったかも知れない 空想 途切れた電話 心変わりならば 不安 好きだから追わないと心に決めたの 決意 それでいて 心の中を覗かれるのが嫌いで 不安 いつも心震えるの 興奮 心の穴を 埋めようとしていた 不安 今日も心震わすニュースのパレード 興奮 君の 愛だけが心を縛るよ 不安 歌詞 心理描写・行動 歌詞 心理描写・行動 心の この高鳴りを 感じて 興奮 季節が過ぎても 心の中は あの時のままで 不変 解けてゆく孤独な心はいつも 孤独 ときめく心 止めないで メッセージ きっと心が淋しいんだ(3) 淋しさ 心は そばにいるわ(4) メッセージ 心の中の どこかで時間は 自然と 心を開いて メッセージ 甘く せつない 心に(2) 状況 ときめいてる 心を開いて メッセージ 君の瞳に星が輝き 醒めた心とかしてゆく 状況 私の心の中を 見抜いていて欲しいの メッセージ 心の中で動きだす 淡い君との時間 状況 同じ笑顔で答えるけど 心の中では冷めているの? メッセージ むき出しのままの 君の心は 状況 壊れた心を ほどいてあげたいよ メッセージ 今はあの頃より 心が若いわ 状況 壊れた心を つないであげたいよ 2 メッセージ 心塞ぐ日はいつも君が傍(となり)で笑ってくれたよね 状況 もて余す心 ポッカリ穴が空いたようだ もどかしさ (心の)泉から溢れ出る この気持ち 状況 ああ 心はいつも何か足りない もどかしさ 心と体には いくつもの翼がある(2) 状況 長者ケ崎 心を走らせていたよ 喜び 心の中に赤い傘をさして 状況 貴方が 私の心を 朝焼けに染めた 喜び ふたつの心は スローモーション 2 状況 貴方が 私の心を 夕焼けに染めた 喜び ああ 心は白い粉雪のように 状況 貴方が 私の心を 七色に染めた 喜び ラベンダーの匂いに 心ときめく 喜び トキめく想いで 心を飾れば(2) 喜び 心くすぐるよ 喜び 「心」については、29種類の心理描写の分類とした。 その中で最も多いものは、「不安」の心理描写であった。 「心」という人の気持ちに寄り添う必要がある言葉について、30種類近くの多種多様な心理描写を用い、「心」の様子について表そうとしていることが分かる。 その中で、主に恋愛に関する「不安」な心理描写を行い、「心」の持ち主について連想できるようにし、寄り添うことが容易にできるようにしていると考えられる。 (3)「夢」について 次に、「夢」という言葉についてみていく。 以下に、歌詞と描写・行動について示す。 歌詞 描写・行動 歌詞 描写・行動 夢はまだ あきらめない(3) あきらめない 夢を手にしたら 手にする 都会では 夢の代償が… 憧れ せめて夢に出る時くらいは笑っていてよ 出る だけど夢や希望があるから ある 夢も恋も遠いなんて 遠い そこには夢があるから(2) ある ひたむきだった遠い日の夢は 遠い日 その方が君にとって夢があるのなら ある 失くしたくない少年の日の夢よ(2) 失くしたくない 切なくて 淡い夢を抱き 抱く 失いたくない夢の色が塗り変わっても 塗り変わる 夢の入り口に やっとせっかく立ったのに 入り口 君はまだ夢の中 眠っている そんな夢を描いて 描く 夢の中の君にgood-night 眠っている 夢のように 選びながら 選ぶ 夢の中の君を抱きしめて 眠っている 追いかけて 遥かな夢を 2 追いかける 夜の地下鉄では 夢はかなく はかない 夢を追っていたのは 追う つかまえた夢を 離さない方法があったら 離さない 夢を追っているなら 追う 君が夢 嬉しそうに話す顔が好きだった 話す 夢は思い通りで 何でもできると思っていた 思い通り 絶望の裏返しで これが夢なら 幻 古い校舎のきしむ廊下で夢を語り 語る 無邪気に笑いあう あの空は夢の中 幻 肩を寄せて 夢 語り合った 語る この脳の手帳には 夢の言葉を記憶しておこう 幻 あなたの夢が いつか叶いますように 叶う 何故 夢のように ほどけていくの? 幻 もう泣かないで やっと 夢が叶った 叶う 夢の中で よく見知らぬ街を 幻 その夢は叶うの? 叶う たとえ夢でも 幻 夢を叶えるなら 前を見て歩かなきゃ 叶える いつの間にか一緒に夢見続けてきたこと 見続ける 夢のために 愛のために 叶えるために 碧い夢達 抱きしめて 碧い 叶わぬ夢と知っても 叶わない 最初で最後の 見果てぬ夢よ 見果てぬ すべてが夢に変わっても 変わる 夢を 見ていたいから 見る 抱きしめて 夢が消える前に 2 消える 愛して 夢を見させて 2 見る 二人の夢と約束とともに 消えてゆく 消える 夢を見させて 時間を止めて 3 見る 砕け散った夢でも(2) 砕け散る 同じ夢を見てた 見る 夢を探しに来たはずだったじゃない 探しに来た また夢を見る日まで 見る 手さぐりで夢を探していた 探す 遠い街の灯 夢を見るひと 見る 12時のシンデレラ 夢は覚めて 覚める くり返し見る夢に 見る 今 この瞬間に夢が覚めてしまわぬように 覚める どんなときも明日のこと 夢見ていたいね 見る あなたの香りで 夢から覚めてゆく 覚める 明日を夢見て 強がっては 見る 交差するクラクションで夢が覚めた 覚める 明日を夢見て 君のこと 信じていたいよ 見る 今も僕は少年(あおい) 夢にしがみついてる しがみつく 明日を夢見て 君のこと 見つめていたいよ(2) 見る 自分の夢を 信じていたいんです 信じる 明日を夢見て この想い 時々切なくて 見る 歌詞 描写・行動 歌詞 描写・行動 果てしない夢を 強く 強く 信じていたい 3 信じる いつか君と見るはずだった夢 見る 果てしない夢を 熱く 熱く 信じていたい 2 信じる 残された日々 夢を見させて 見る こぼれた夢のカケラをすくって すくう 子供の頃夢見た 今日の日思い出す 見る 夢を捨てるのが大人なら 捨てる 許されぬ夢を見たの 見る 夢は 藍く染まるだろう 染まる 夜空に夢見て 見る 小さな夢を抱きしめて 抱きしめる バカみたい それでもあなたの夢を見る 見る バスケット一杯の夢を 抱えながら歩く たくさん 夢を見ているみたいに 見る 夢だけで楽しかった 楽しい 昨日みた夢はきっと叶うと呟くように 見る 贅沢は夢を食べてしまうから! 食べる めざす夢は違ってたけど 目指す ぜいたくは夢を少しずつ食べてしまうから 食べる 空よ 大地よ 夢よ遥か(3) 呼びかけ なんて ちっぽけな夢だったの 小さい 目の前にあるそれぞれの夢を ひとつずつ積み上げていこう 積み上げる 夢がちぎれ 打ち拉(ひし)がれ ちぎれる 「夢」という言葉については、どのような「夢」なのかについて「夢」を修飾している言葉について取り上げることとした。 一般的に「夢」という言葉と共に用いられると考えられる「見る」という言葉が最も「夢」という言葉と共に用いられていることが分かる。 また、特徴的な歌詞として、「贅沢は夢を食べてしまう」という歌詞がある。 ZARDの歌詞において、異彩を放ち、「夢」という言葉を独特の観点から捉えている歌詞であると考えられる。 「夢」というものを自分が目指すべきものとして捉えているものの、その「夢」へ向かう歩みを止めてしまい、「贅沢」をしてしまうことを戒めている様子を読み取ることができる。 (4)「愛」について 次に、「愛」についてみていく。 以下に、歌詞とどのような「愛」について描かれているのかを示す。 歌詞 どのような 歌詞 どのような 愛はいじわる いじわる この愛 つかまえていて(2) つかまえる 淋しさで人は愛に苛立ちをおぼえてゆく 苛立ち つらい愛も つらい過去も 今はお休み 辛い 臆病なだけの愛はもう要らない 要らない 失った歳月(つきひ)や 愛を連れて 連れて その手に受けて大いなる愛を(2) 大いなる 愛は手さぐり 暗闇の中で 踊る(6) 手さぐり 愛の波で溺れるたび 女になる(4) 溺れる すべてを 手に入れることが 愛ならば 手に入れる この愛に泳ぎ疲れても(5) 泳ぎ疲れる 遥かに遠い過去の愛を 遠い 形のない愛に理由(わけ)もなく 形のない この愛止められない(2) 止める 恋がいつか愛に変わった(2) 変わる 愛のカゴの中 鳴くのでしょう 鳴く 感じてる あなたの愛を身体中(からだじゅう) 感じる 風が吹く ねじれた愛 ねじれる 愛は気まぐれ Beatに抱かれ(4) 気まぐれ 愛は眠ってる(2) 眠る 君の 愛だけが心を縛るよ 距離 愛を計るより… 図る 愛の銀行口座は 残り少なくなった 銀行口座 でも僕らの愛は 二度とはぐれたりはしない はぐれる 愛は野に咲く バラの花 咲く どうして愛は この胸ひき裂くの(2) ひき裂く もう泣かないで 愛は残酷ね(2) 残酷 愛が曇り 痛みに変わる(2) 不安 こんな愛は時代遅れなのか 時代遅れ 星の輝きが曇って そして愛が 色褪せたら? 不安 真実(ほんとう)の愛なら きっと色んな事乗り越えられたのに 真実 愛はふるえて Beatに抱かれ(4) 震える 争いのない 愛を信じていたい 2 争いのない 本当の愛は いついつまでも 本当 確かな愛 信じて 確かな 愛が手のひらに 舞い降りて来て 舞い降りる 愛であなたを救いましょう(2) 救う 愛はまぼろし 暗闇の中で(4) 幻 精いっぱいの愛だから 精いっぱい 愛が見えない 今の時代 都会(まち)はみんな 急ぎ足で 見えない 虚しい愛を責めることも 孤独すぎて 虚しい 愛が見えない もうこれ以上 あなたの海 泳げないわ(2) 見えない つまずいても 傷ついても 愛があれば 存在 愛が見えない Only you forever すべて分かりあえなくても 見えない 愛さえあれば 存在 本当の愛見つけよう 見つける いつ 二人で愛を確かめ合うのよ 確かめ合う 愛と勇気と誇りを持って闘うよ 持つ 夢のために 愛のために ために 愛を求めてる(2) 求める たよりない愛だけど(3) たよりなさ 慣れあう愛を求めてる 求める 小さな愛を 映すワイングラス 小さな 愛が揺らいでいたら 揺らぐ 永遠の愛を誓い 永遠 大人になってしまったわ 愛は許すことね 許す あなたの愛のレッスンで レッスン 上記の表から、「愛」という言葉は、多種多様な言葉と共に用いられていることが分かる。 「愛」の様子を描くためにこれだけの言葉を共に用いていることから、「愛」を様々な角度から捉えていたことを推測することができる。 「愛」という言葉を一面的に捉えるのではなく、歌詞において視点人物(自分自身)が「愛」の形をどのように捉え、感じているのかを細かく描写し、心理描写を巧みに表しているといえる。 (5)「人」について 次に、「人」についてみていく。 以下に、歌詞とどのような様子と共に用いられていたかを示す。 メッセージ 口がうまい人だと 誰かにきいた 状況 私はあなたが想ってる様な人では メッセージ 彼はとても変わった人 状況 愛する人よ 今どこで眠っていますか? (2) メッセージ モクモク仕事して 人の2倍仕事して 状況 愛しい人よ 名もなき旅人よ メッセージ 凍てつくような風が 人通りも絶えた路地に残響(ひび)く 状況 子供のままの人よ 名もなき旅人よ メッセージ 誰も自分以外の人になれない 状況 名もなき旅人よ 愛しい人よ(2) メッセージ 人の心読んだって 何が楽しいのでしょう 心理 目の前のとっても弱い人は うそなの? メッセージ 上記の表から、「人」という言葉については「状況」と「心理」の様子と共に用いられていることが多いことが分かる。 その他にも、「回顧」、「後悔」、「不安」、「メッセージ」の分類をおこなった。 どのような「人」なのかとどのような状況にいる「人」なのかの様子が分かるようになっている。 (6)「忘れる」について 次に、「忘れる」についてみていく。 以下に、歌詞と「忘れる」の対象、そして「忘れる」の形を示す。 歌詞 対象 形 歌詞 対象 形 歌を忘れたカナリヤも 歌 忘れた 輝き忘れない(2) 夢 忘れない もしあなたを忘れられたら それでも私 生きていけるのかな あなた 忘れたい 忘れたくない ハートはソウル 気持ち 忘れない 電話も鳴ることさえ 忘れてる 鳴ること 忘れてる あなたの事 忘れない あなた 忘れない 時間(とき)を忘れて 時間 忘れる すべて変えて 忘れがたき人へ(2) あなた 忘れない いつもはボーっと忘れてるけど ボーっと 忘れる 「あの恋を忘れられない」と 恋 忘れない 記憶は その時の気持ちまでも 一瞬にして忘れるけど… 気持ち 忘れる 君と 今日の事を一生忘れない 憶えておきたい(2) 君、今日 忘れない 涙も忘れた 涙 忘れる 君の存在 忘れないように(2) 君 忘れない 過去も未来も忘れて 現在(いま)は君のことだけ 過去、未来 忘れる 心に秘めた涙忘れ 涙 忘れる 忘れかけている 何かを 何か 忘れかけた 淡い雪が溶けて きっと忘れていくんだろう あなた 忘れる 笑うことさえ忘れていた 笑うこと 忘れた 昨日までの事は全部忘れよう(2) 昨日まで 忘れる 笑えばすべて忘れていた すべて 忘れた 強がることも忘れて(2) 気持ち 忘れる 抱きしめて すべて 忘れさせて すべて 忘れたい 何か忘れてる 人間(ひと)を愛するってこと 愛 忘れる 忘れようと 何度もしたわ あなた 忘れたい 埃まみれになって 時間(とき)の経つのも忘れた 時間 忘れる 微笑みも 忘れたくなるこの都会(まち)で 微笑み 忘れたい 全部忘れて 脳を温泉につけて すべて 忘れる 忘れようとすればする程 好きになる あなた 忘れたい 忘れていったね 気づくときには遠くて 夢 忘れる あなたを忘れるためには何だってよかったの あなた 忘れたい 忘れてしまうほどに 未来が見えない 自分 忘れる Good day 自分の弱さ 忘れたいから 弱さ 忘れたい 忘れかけてた何かを 見つけに行こうよ 何か 忘れかけた 忘れようとしていた あなた 忘れたい 約束忘れたの? 約束 忘れた 忘れよう 都会の雑音(2) 都会の雑音 忘れたい 少年の瞳を ずっと忘れないでね 瞳 忘れないで 「忘れよう」そうやって あなた 忘れたい 今も そんなあなたが好きよ 忘れないで 気持ち 忘れないで 眠りがきっと 淋しさを忘れさせてくれるだろう 淋しさ 忘れたい 大切だという best friendsいるけど 忘れないで 友達 忘れないで 過ぎ去るものすべて忘れよう すべて 忘れたい その笑顔 忘れないで 笑顔 忘れないで あなたのこと 忘れられたら(2) あなた 忘れたい You make me smile 忘れないで 気持ち 忘れないで このままずっと 忘れたくない あなた 忘れたくない いつまでも忘れないで(2) 気持ち 忘れないで いつも忘れないでいるわ そう あなたのことだけ あなた 忘れない 忘れないで ずっと 気持ち 忘れないで きっと忘れない 眩しいまなざしを(2) まなざし 忘れない あの微笑みを忘れないで(4) 微笑み 忘れないで きっと忘れない また冬が来ても(2) あなた 忘れない いつまでも 忘れないで ずっとずっと愛されていたこと 気持ち 忘れないで あの約束は忘れない 約束 忘れない 運命のいたずらでも忘れないで 愛されていたこと 気持ち 忘れないで 日々 感謝の気持ち忘れずいたいと思います 気持ち 忘れない 誰もがみんな 立ち去る時がくるけど 忘れないで(2) 気持ち 忘れないで 今も 忘れられない 笑顔 忘れない 「彼女の事は忘れる」って 彼女 忘れる 愛していたこと…忘れない 気持ち 忘れない 上記の表は、形の欄に従って整理してある。 上記の表から、「忘れる」という言葉は、視点人物(自分自身)の心理によって形が変わり、自分自身に向けて言う様子や対象人物に向けて言う様子になっていることが分かる。 また、「忘れる」という言葉の対象については、対象人物や三角関係の相手のことが目立つが、心理的なもの(気持ちなど)も対象となっている。 (7)「見る」について 次に、「見る」についてみていく。 以下に、歌詞と「見る」の対象、そして「見る」の形を示す。 上記の表から、「見る」という言葉についても視点人物(自分自身)の心理などによって形を変えていることが分かる。 対象については、対象人物のことはもちろん、「夢」、対象人物との思い出に関するものなどが挙がっていることが分かる。 (8)「好き」について 次に、「好き」についてみていく。 以下に、歌詞と「好き」の様子、そして「好き」の対象を示す。 歌詞 様子 対象 歌詞 様子 対象 今も そんなあなたが好きよ 忘れないで メッセージ あなた もう気にしないで ひとりが こんなに好き(2) 気持ち 独り 無口でも そんなとこ好きだったのに メッセージ 君 あなたの瞳(め)が好きだった 気持ち 瞳 好きだから 信じていたいの(2) 気持ち 対象人物 好きなように踊りたいの(8) 気持ち 自分 好きだから すべてを知りたい 気持ち 対象人物 あなたを好きだけど… 時々つらいの(3) 気持ち あなた 好きと合図送る 瞳の奥 行動 対象人物 あなたが好きだけど… 悲しくなるの 気持ち あなた こんなにも好きだったなんて 気持ち 対象人物 あなたが好きだけど… 少しコワイの(2) 気持ち あなた 好きになれば 未来も変わる 状況 対象人物 つらい朝は 好きな曲も 気持ち 曲 あなたのせいじゃない どんなに好きでも 気持ち あなた 誰かに似ていて好きなの 気持ち 対象人物 時々 独りになるのが好きになる 状況 独り あなたを好きになる 気持ち あなた 好きだから追わないと心に決めたの 気持ち 対象人物 自分が一番好き(2) 気持ち 自分 そして昔 好きだったあの人の事を想い出す 回顧 あの人 素直な自分が好き(2) 気持ち 自分 だから昔 好きだったあの人の事を想い出す 回顧 あの人 あなたを好きになる 気持ち あなた 飾らない素顔のあなたが好き… 気持ち あなた 弱い自分も好きになれたの 気持ち 自分 あんなに好きだった都会も 回顧 都会 今すぐ会いに来て その笑顔が好きよ 気持ち 笑顔 そういう所が たまらなく好きなの 気持ち 対象人物 怒った顔も疲れてる顔も好きだけど 気持ち 怒った顔 疲れてる顔 忘れようとすればする程 好きになる 気持ち 対象人物 今日も あなたのことが いちばん好きでした 気持ち あなた 好きでいると 嫌われちゃうなら 気持ち 対象人物 そこが好きだったの 気持ち 対象人物 息もできないくらい ねえ 君が好きだよ 気持ち 君 真剣に生きてる アナタが好き 気持ち アナタ 好きになれば 欠点も見えなくなる 気持ち 対象人物 他の人は好きになれない 気持ち 自分 白くなる瞬間が好き 状況 窓の外 一人の人間(ひと)をずっと好きでいるのは難しいよ 気持ち 一人の人間 ただ好きと伝えたいから 気持ち 対象人物 どうしようもなく好きだから(2) 木森 対象人物 君が夢 嬉しそうに話す顔が好きだった 気持ち 君の顔 今のあなたはあまり 好きじゃない 木森 あなた それを ずっと黙って聞いているのが好きだった 状況 自分 もっと ほがらかに 笑ってる「あなたが好き」 気持ち あなた 本当に好きなのは 君だとなぜあの時 気持ち 対象人物 自分を好きになってみたり 気持ち 自分 本当に好きなのは 君だから 気持ち 君 そのうち さえない自分も好きになる 気持ち あなた そんな君を 見るのが好きで 気持ち 君 あなたの好きな道を行ってほしい メッセージ あなたの道 こんなにも 君が好きで 気持ち 君 上記の表は、「様子」の欄に従って整理してある。 上記の表から、「好き」という言葉については、その対象が対象人物となることがほとんどであることが分かる。 なお、歌詞の部分に対象人物についての記述がないものについては、他の歌詞の部分から分かったものである。 また、対象人物以外の対象として、「独り」でいることとが挙げられている。 これは、視点人物(自分自身)の心理描写であり、対象人物と一緒にいることができない様子も読み取ることができる。 (9)「変わる」について 次に、「変わる」についてみていく。 以下に、歌詞と「変わる」の対象と形を示す。 上記の表から、「変わる」という言葉についても、視点人物(自分自身)の心理によって形が変わっていることが分かる。 また、対象については視点人物(自分自身)の周りの様子や心理描写に即したものが共に描かれていることが分かるようになっている。 (10)「自分」について 次に、「自分」についてみていく。 以下に、歌詞とどのような様子かを示す。 不安 誰も自分以外の人になれない 状況 まるで自分だけの場所を索(さが)すように 不安 何故か 新しい自分を感じた 状況 自分の中に いろんな自分がいて 不安 いつでも自由な 自分らしい生き方 状況 時には前向きな自分が 弱気な自分を叱ったりする 不安 真っすぐ自分の道を信じて 信じる 自分の不器用さと 不安の胸さわぎ 不安 自分の夢を 信じていたいんです 心理 自分が将来(あした)どんな風になるのかわからなくて 不安 自分らしく生きること 心理 「バランスがいい」と誉められては 自分を見失う 不安 自分を愛すること 心理 自分が 変わってくなんて 変化 どうしようもなく 自分が縛られていくと 心理 ふぬけな自分を 弱さ そんな自分が無感動で 心理 Good day 自分の弱さ 忘れたいから 弱さ 上記の表から、「自分」という言葉はその心理描写と共に用いられることが目立つことが分かる。 また、「自分」がどのような状況に置かれているのかを読み取ることもできるようになっている。 「自分」は視点人物(自分自身)のことであることから、必然的な結果であるといえる。 第三項 歌詞における構成分析について 以下に、歌詞の内容を一行ごとに「状況」、「行動」、「談話」、「心理」に分類した結果を示す。 以下に示した「心理型」とは、心理に分類された割合が4つの項目の中で最も高くなったものであり、「状況型」、「行動型」も同様に「状況」、「行動」の割合がそれぞれ最も高くなったものである。 「状況心理型」は、「状況」と「心理」の割合が拮抗しているものである。 1作品ごとの詳細は資料編として添付する。 7 3. 9 1. 3 上記の結果からは、ZARDの作品において、叙述内容は「心理型」に分類される作品が全体の7割を超えていることが分かる。 「行動型」などの分類は非常に稀有な例であることが分かる。 また、作品において使用されている時間語の総数と特別な読みの総数、1作品ごとの平均使用個数を以下に示す。 時間語 特別な読みをする語句 総数 589 201 平均使用個数 3. 9 1. 3 時間語についての詳細を以下に示す。 また、イタリックで示した言葉については具体的な時間を直接的に示しているものではないが、歌詞内で時間の様子を読み取ることができる語である。 また、「今」という言葉は使用総数が100を超えており、現在の様子を表していることが多いことが分かる。 太字で示した言葉の中では、「今」と「今日」が現在を表す語であり、「明日」と「未来」は現在から先のことを表す語である。 また、「夏」や「夜」といった言葉はある一点の時間の様子を表した語である。 時間語はこの現在を表す言葉、現在から先の言葉を表す言葉、ある一点を表す言葉、また現在から前の言葉を表す言葉、直接的に時間を表しているわけではないものの歌詞内で時間を表しているものに分けることができることが分かった。 では、「心理型」、「状況型」、「状況心理型」、「行動型」の中からそれぞれ1作品ずつ取り上げ、分析していくこととする。 以下に、分類詳細を示すこととする。 この作品では、「心理」の描写に全ての歌詞を分類するものとした。 たとえば、11の「昨日今日があわただしくて」という歌詞は、「状況」と分類してもいいように感じられる。 しかし、この作品においては、「あわただしい」と感じている視点人物(自分自身)の心理の様子に寄り添うものとした。 この作品では、一貫して「彼女」に恋をしているが不安な気持ちを抱えている視点人物(自分自身)の心理描写がなされている。 「彼女」のことが好きで、「彼女」への気持ちには嘘はないものの、「彼女」の本当の気持ちがなかなか見えず、心のどこかで「彼女」の「天使のような笑顔」を素直に受け取ることができない様子を読み取ることができる。 この作品では、「状況」と「心理」の分類状況が拮抗しており、このような作品を「状況心理型」と分類することとした。 「状況」の分類はやはり、他の分類と重なっていることが度々みられる。 先述した「心理型」と「状況型」の間に位置しているような形になっていると考えられる。 この作品では、暴言などによって「君」との距離が開いてしまった「僕」の心理描写や、「君」と「僕」を取り巻く状況を描いている。 この作品では、「状況」と「心理」の分類状況が拮抗しており、このような作品を「状況心理型」と分類することとした。 「状況」の分類はやはり、他の分類と重なっていることが度々みられる。 先述した「心理型」と「状況型」の間に位置しているような形になっていると考えられる。 この作品では、暴言などによって「君」との距離が開いてしまった「僕」の心理描写や、「君」と「僕」を取り巻く状況を描いている。 この作品では、「行動」に分類される歌詞の割合が多くなっている。 視点人物(自分自身)や対象人物の「行動」を中心に、作品世界を描いているといえる。 この作品では、過去の様子を振り返りながらも、「君」とこれからも歩んで行こうとする心理を読み取ることができる。 次に、歌詞の全体についてみていく。 歌詞の構成分析を進めていく中で、幾つかの傾向がみえてきた。 ZARDの歌詞のイメージとして、「前向き」や「応援」などがよく挙げられるが、決してそのイメージにそぐう歌詞ばかりではないことがみえてきたのである。 そもそも何故、ZARDの歌詞のイメージとしてそのようなものが挙げられるようになったのであろうか。 その大きな理由として、「負けないで」という曲の大ヒットがあると考えられる。 ZARD自身の最大売り上げとなった「負けないで」は、多くの場面で取り上げられ、今は応援歌の定番として定着している。 ZARDという歌手の代名詞といっても過言ではない。 そういった曲のイメージが、ZARDという歌手をあまり知らないが、「負けないで」という曲だけは知っているという人たちと結びつき、ZARDという歌手のイメージをつくりあげていると考えられる。 そのことを踏まえつつ、ZARDの曲全体においての傾向をみていく。 全作品の傾向は資料編として添付し、以下では各分類型において1つの作品を取り上げることとする。 1、応援型 ここでは言葉を用いて、誰かを励ましていると考えられる歌詞を「応援型」と称して分類していく。 上記に示したように、ZARDのイメージとなっている「負けないで」のような誰かを励ましていると考えられる歌詞も、もちろん存在している。 この応援型に分類をしたものは、対象楽曲全152曲のうち、14曲であった。 この14曲を応援対象別に2つに分けることとした。 この分類に当てはまるものは14曲中9曲であった。 以下にその内の1曲を示す。 この歌詞は『Listen to me』という作品のものである。 全部で6連の構成となっており、そのうちリフレインが2連というものである。 まず、下線(A)の部分をみていく。 下線(A)は、視点人物が「辛い」と感じた朝の様子を描写し、それに伴っての心理を表現している歌詞である。 この作品には、視点人物並びに対象人物の呼び方などの表記はないものの、下線(A)の「乙女心」という言葉から視点人物は女性であることが推察できる。 視点人物が普段なら日常の行動として行えるはずのことも、その心理によっては、無感動に終わらすことはできない。 少しずつマイナスのイメージと結び付くようになり、最終的には自身の夢や恋にまで結び付けてしまっている。 下線(A)、つまり曲の最初に視点人物の心理がマイナスに向かっていることを印象付けることで、後の歌詞への伏線となり、またこの作品の分類型である、視点人物(自分自身)への応援の伏線にもなっていると考えられる。 次に太字(B)の部分をみていく。 太字(B)はこの作品の中では1つ目のサビの部分にあたり、下線(A)の内容を受けて、日常の朝の様子を「辛い」と感じている視点人物(自分自身)を励まし、鼓舞しているものになっている。 「巨大なビルの迷路」という表現は、視点人物が日常を過ごしている社会の様子であると考えられる。 そして、視点人物が線を引いてしまっていた日常のキャパシティーを越えなければならないと、下線(A)部分のマイナス部分をプラスに変えていこうと自分自身に言い聞かせている。 太字(B)の部分は下線(A)を受けることで、応援としての意味合いが更に強まると考えられる。 この太字(B)において、この作品が視点人物(自分自身)を応援している作品であると分かる部分として、「巨大なビルの迷路」を「怖くない」と思っている人物、日常のキャパシティーを感じ、その枠を取り払おうとしている人物の描写が挙げられる。 これらの描写の対象人物として、他者を取り上げていると考えるのはやや難しい。 下線(A)の部分も含めてであるが、他者の存在をあまり感じ取ることができない。 視点人物(自分自身)の心理や状況が中心となって、言葉が紡がれていることが分かる。 よって、他者に向けての応援の意味を込めていると考えるより、心理的に「辛い」と感じている視点人物(自分自身)に向けての応援の意味が込められているのではないかという推察ができる部分になっていると考えられる。 下線(C)は、下線(A)と同じように、この歌詞において2つ目のメロディーになっている。 下線(C)においては、「かしましい」という言葉からも分かるように女性同士の会話から視点人物(自分自身)の心理を表現している。 また、時間も徐々に変化しており、「tea time」という言葉から時間軸の様子が分かる。 しかし、この下線(C)では全てがマイナスの心理というわけではない。 最後の三行では少しずつ前向きに進もうとしている様子を描写している。 太字(D)は、太字(B)と同じように、この歌詞において2つ目のサビになっている。 「ダークグレーの空」という表現は視点人物(自分自身)の心理を例えたものであり、その暗い色を塗り替えようとしている視点人物(自分自身)が徐々に前向きになっていることが分かるものになっている。 また、「毎朝が新しいページの始まり」という表現から、「辛い」と感じることもあった朝を、前向きにとらえ進んでいこうと考えている視点人物(自分自身)の心理を読み取ることができる。 以上のように、この作品は視点人物(自分自身)の心理に寄り添いながら、マイナスの心理を伏線としてメロディー部分に表現し、それを受けてサビ部分で視点人物(自分自身)への応援の意味合いを際立たせていると考えられる。 この視点人物(自分自身)への応援に分類される作品の特徴としては、視点人物(自分自身)の心理に寄り添うことが歌詞の中心になっており、他者の存在を感じさせる表現に乏しい。 また、単に視点人物(自分自身)を応援したり、鼓舞したりする言葉を散りばめているだけではなく、敢えてマイナス面の心理描写や状況描写をすることによって、効果的に応援の意味合いを表現していると考えられる。 この分類に当てはまるものは全14曲中5曲となった。 以下にその内の1曲を示す。 この歌詞は先述もした「負けないで」の歌詞である。 全部で6連の構成となっており、そのうちリフレインが2連というものである。 まず、下線(A)の部分をみていく。 下線(A)では、視点人物(自分自身)が他者に語りかけているような表現がみられる。 この作品では、「あなた」に向けてのメッセージである。 この部分から、視点人物(自分自身)である「私」と「あなた」との関係性をある程度推察することができる。 「恋した」という表現や、「あの日のように 輝いてる」といった表現などから、「私」と「あなた」は恋愛関係にあったのではないかと考えられる。 しかし、二人の関係性が今も続いているとは考えにくいのではないだろうか。 「覚えているでしょ」と確かめている表現や「あの日」などの表現から、「私」は「あなた」との過去を振り返りつつ、距離が開いてしまったあなたに対して、エールを送ろうとしていることから、そのことが分かる。 次に太字(B)の部分をみていく。 太字(B)はこの作品では1つ目のサビにあたり、はっきりと「あなた」にエールを送っている部分である。 そしてはっきりと「私」と「あなた」との間にある距離を感じられる部分でもある。 「どんなに離れてても」という表現からそのことが分かる。 太字(B)の特徴として、「あなた」に向けて語りかけている文末の表現が重なっていることが挙げられる。 また、前向きな言葉を散りばめ、「あなた」との距離が開いているにも関わらず、強くエールを送っている表現がなされていることも挙げられる。 下線(C)は、下線(A)と同じように、この歌詞において2つ目のメロディーとなっている。 やはり「あなた」に対してメッセージを送っている部分であり、それと並んで視点人物(自分自身)の心理が「好き」という言葉を用いて表現している部分でもある。 「あなた」との関係が完全に終わってしまい、何も思っていないのならば、「あなた」にメッセージを送ることはない。 この下線(C)は下線(A)と伴って、「私」が「あなた」のことをまだ思っている様子を描写し、「あなた」にエールを送ることが自然な流れである印象付けの役割を担っているのではないだろうか。 太字(D)は、太字(B)と同じように、この歌詞において2つ目のサビとなっている。 この2つの連において共通している箇所として、「どんなに離れてても 心はそばにいるわ」という歌詞が挙げられる。 先述した「私」は「あなた」のことをまだ思っているということを踏まえ、それでもやはり2人の距離は元に戻ることはなく、遠いところからエールだけをし続ける様子に繋げようとしていると考えられる。 また、これら2つのサビの末尾の表現などから、「私」が女性であることも読み取れる。 以上のように、この「負けないで」という作品は、先述したようにZARDの代表曲であり、ZARDのイメージを作り上げている曲である。 他者である「あなた」を語りかけ、応援している歌詞であるが、「私」と「あなた」の関係性には恋愛関係があったことが分かるものにもなっている。 「あなた」への応援までの流れまでを効果的に繋げていると考えられる。 この他者への応援に分類される作品の特徴としては、歌詞の中で他者(『負けないで』では「あなた」)の存在をはっきりと描写し、その他者に語りかけるような表現が連なっていることが挙げられる。 また、他者への応援が不自然な形になったり、突然のものになったりしないようにするため、視点人物(自分自身)と他者の関係性をある程度歌詞内で表現し、応援やエールの姿をより自然な形にしていることも考えられる。 その対象によって、言葉の内容や歌詞のもつ意味が変わってきているものの、応援することが自然なものとして受け入れられるように歌詞の連をしっかり結び付けていることが分かった。 一方で、視点人物(自分自身)への応援を歌詞の意味合いとして表現している作品は、誰かに語りかけるような表現に乏しく、反対に、『Listen to me』を例に挙げると、「くり出そう」や「越えなくちゃネ」など、視点人物(自分自身)に向かって言い聞かせるような表現がみられることが挙げられることが分かった。 2、友情型 次に、歌詞の中で「友情」について表現しようと感じられたものを「友情型」と称して分類していく。 この友情型に分類したものは、全152曲中1曲であった。 以下にその例を示す。 この歌詞は、『Teenage dream』という作品のものである。 全部で5連の構成になっており、下線(A)と(C)はメロディー、太字(B)と(D)と(E)はサビとなっている。 まず、下線(A)の部分をみていく。 下線(A)は、視点人物(自分自身)が昔の様子を振り返っていることを読み取ることができる。 「都会に行っても」という言葉から、都会に行く前の様子、「校舎」という言葉から学生時代のことを思い出していることも想像することできる。 また、「級友(あいつ)」という言葉や「君」という言葉から、この作品においての対象人物は2人であることが分かり、3人の関係についてを描いていることも分かる。 しかし、下線(A)の最後の部分において、「もうあいつの事で 泣くなよ」と表現していり、この歌詞は「君」に向けてのメッセージを綴ったものである。 これらのことから、下線(A)より、都会に行く前の3人の絆が、都会に行ってしまってから変わってしまったことが推察できないだろうか。 また、「あいつ」にメッセージを送っていないことから、「あいつ」に何か変化があったことも推察できるのではないだろうか。 3人の友情の形であった「約束」が壊れかけていることを描写していると考えられるのである。 次に太字(B)をみていく。 太字(B)は、この作品では1つ目のサビにあたり、「君」に向けて語りかけている部分である。 都会にやってきて、失ったものや忘れそうになっていたものを取り返したいという思いを表現し、あの頃に戻ろうとしている様子が分かる。 昔語った夢や、その時の思いを取り戻し、「あいつ」のために心を砕いている君を心配している視点人物(自分自身)を描写している。 次に下線(C)をみていく。 下線(C)は下線(A)と同じく2つ目のメロディーとなっている。 視点人物(自分自身)が、「あいつ」のことを「イイ奴」と表現し、「君」のことを支えようとしている様子が分かる。 都会に来て、諦めかけていたことも、不器用になっていたことも、逃げようとしないで、自分なりにやってみようと背中を押しているようにも考えられる。 次に太字(D)をみていく。 太字(D)はこの作品の2つ目のサビにあたる。 視点人物(自分自身)と「君」の関係性として、「かけがえのない君」という表現がある。 3人は友達の関係にあったが、視点人物(自分自身)は「君」のことをどこか特別な存在としてとらえており、また「君」は「あいつ」のことを同じように特別な存在でとらえていたのではないだろうか。 友情の中にも、淡い恋心のようなものが混ざり、どうにか3人の関係性を友達のままにしておきたかったという視点人物(自分自身)の気持ちもうかがい知ることができる。 また後半の2行は、都会に来る前の思いを描写し、崩れかけている3人の関係性を修復しようとしていると考えられる。 次に太字(E)をみていく。 太字(E)はこの作品の3つ目のサビにあたる。 3人の周りがどれだけ変化していっても、校舎で夢を語り合い、都会に行くことを考えていたころの思いだけは大切にしようと再確認をしている。 また、3人の関係性は揺るがないものであり、都会でしっかりと自分の夢を見つけるまで頑張ろうという思いが、最後の1行から読み取ることができる。 この作品では、3人の関係性にやや恋愛の要素が混ざっていると考えられる。 しかし、恋愛型と分類するには恋愛の描写があまり見られず、むしろその思いを断ち切って3人の関係性を元通りにしようとしている様子をみることができる。 また、「都会」という言葉が1つのキーポイントになっており、「都会」と「故郷」にいるそれぞれの3人は少し違う様相をもっており、「都会」では夢や大切なものを見失いかけていることが描写されている。 「故郷」は3人が夢を語り、友情を深めた場所でもあるので、特別な存在であることが分かるようになっている。 友情型の特徴としては、恋愛的な要素が混ざっていたとしてもそれは歌詞の主たる意味合いではなく、あくまで補助的な意味合いとして表現されること。 そして、友情の関係性を崩そうとする何か(この作品では「都会」)と共に描写することによって、友情や絆の固さというものを際立たせようとしていることなどが挙げられると考える。 3、恋愛型 次に、歌詞の中で恋愛のことについて表現しようとしている作品を「恋愛型」と称して分類していく。 この恋愛型に分類したものは、全151曲中131曲とその割合が最も多いものとなっている。 その中で、更に7の分類項目に従って分類することとした。 以下に、分類の詳細と曲数を示す。 分類の詳細 曲数 分類の詳細 曲数 語りかけ 3 回顧 7 決意 11 両思い 18 片思い 18 不安 24 失恋 56 上記に示した7の詳細分類に従い、恋愛型に分類した歌詞を分析していく。 以下にその例を示す。 この歌詞は、『愛しい人よ〜名もなき旅人よ〜』という作品のものである。 全部で9連の構成になっており、下線(B)、(C)、(E)、(F)、(G)はメロディー、太字(A)、(D)、(H)、(I)はサビである。 まず、下線(A)についてであるが、この部分は2行のサビとなっており、他のサビとはやや異なる形をとっている。 対象人物を「愛しい人」、「名もなき旅人」とたとえており、語りかけるような語調で綴られている。 また、この部分では他のサビ部分とは異なり、「愛しい人よ 名もなき旅人よ」という順序で言葉が並べられている。 タイトル通りに表現されている箇所はこの部分だけであり、先述したように2行のサビで作品の冒頭に位置していることから、下線(A)は聴く人を一気に作品の中へ引き込む役割を担っていると考えられる。 次に太字(B)をみていく。 太字(B)は、この作品において1つ目のメロディーとなっており、5行の構成になっている。 「遥か昔」や「出てきた」などの表現から、視点人物(自分自身)が過去を振り返っている様子を表現していることが分かる。 この部分と対比的な内容を表現している箇所が下線(C)の部分である。 下線(C)は2つ目のメロディーであるが、3行の構成になっている。 内容としては、下線(B)で振り返った「あの頃」を「今」と比べながら、時間の経過や心の変化の様子を描写している。 時間は経過しているにも関わらず、心はそれに逆らっていると視点人物(自分自身)は思っていることが分かる。 次に、太字(D)の部分をみていく。 太字(D)はこの作品において2つ目のサビとなっており、太字(A)とは異なり、4行の構成になっている。 この部分では、また視点人物(自分自身)から対象人物への語りかけのような表現がみられ、「子供のままの人」という新たな言葉を用いて対象人物を表現しようとしている。 また、「戻らない」、「譲らない」、「明日」という表現などから、サビでは過去を振り返りつつも、前向きに行こうという思いを読み取ることができる。 次に、下線(E)をみていく。 下線(E)は3つ目のメロディーとなっており、3行の構成になっている。 下線(E)に出てくる「長者ヶ崎」とは神奈川県の実際の地名で、ZARDの作品の中でもあまり出てくることのない固有名詞である。 二人の思い出の様子を、「夕陽」や「交差点」などの情景と共に描写することによって、その美しさを際立たせていると考えられる。 次に、下線(F)をみていく。 下線(F)は4つ目のメロディーとなっており、2行の構成になっている。 下線(F)においては視点人物(自分自身)がはっきりと対象人物に気持ちを尋ねているのが分かる。 また、「背伸びして ずっとついて来たから…」という表現から、下線(E)と共に過去を振り返っていることが分かる。 次に、下線(G)をみていく。 下線(G)は5つ目のメロディーとなっており、4行の構成になっている。 下線(G)は、下線(E)と下線(F)の内容と対比的なものになっており、「今」という言葉で過去と現在との違いを表現している。 また、「あの夏は遠くなるけど」から時間の経過、「あの約束は忘れない」という言葉から、過去を振り返りながら守らなければならないものがあることを確かめている。 次に、下線(H)、(I)を並行してみていく。 下線(H)と(I)は3つ目と4つ目のサビとなっており、それぞれ4行の構成になっている。 下線(H)と(I)で異なる部分は、「壊れた心を ほどいてあげたいよ」と「壊れた心を そっとほどいてあげたいな」の部分である。 やはり、視点人物(自分自身)から対象人物に語りかけていると考えられる。 対象人物に思いを伝え、支えとなりたいという思いが分かり、これまで過去を振り返っていた視点人物(自分自身)が前を向いて行こうとしている様子がやはり分かるようになっている。 恋愛型の中でも「回顧」に詳細分類されるものの特徴として、過去を振り返る視点人物(自分自身)と現在を生き、未来をみている視点人物が対比的に描かれていることが挙げられる。 ただ単に過去の恋愛や二人の様子を振り返っているだけでは、歌詞の中に世界が広がっていかないので、過去を振り返りつつ、その過去を現在の自分たちの恋愛の様子にどう繋げていくかを表現する必要があるのだと考えられる。 以下にその例を示す。 この歌詞は、『Boy』という作品のものである。 全部で5連の構成になっており、下線(A)、(C)はメロディー、太字(B)、(D)、(E)はサビである。 まず、下線(A)についてであるが、視点人物は「今」という時間に存在しながら、対象人物である「Boy」=「あなた」に語りかけている。 最初の2行で過去の2人のことを「あなた」に確かめており、後半の2行で今の状況を告げている。 また、「忘れないで」の内容はここには書かれておらず、太字(B)に繋がっていることが分かる。 この部分から昔と今の様子が異なり、距離が開いているのではないかということが推察できる。 次に、太字(B)をみていく。 太字(B)では、下線(A)において「忘れないで」と語りかけた内容が表現されている。 2人の関係は時間の経過と共に変化してしまったけれど、愛は変わらないということがこれにあたると考えられる。 しかし、視点人物(自分自身)がそう思っているにも関わらず、口に出すことができない心理も同じ部分で表現している。 次に、下線(C)をみていく。 下線(C)は2行の構成になっている。 やはり、対象人物に語りかけていると考えられる。 対象人物が都会で頑張っている様子が、「soldier」=「兵士」にたとえられていることから読み取ることができ、視点人物(自分自身)が対象人物に語りかける背景が分かるようになっている。 次に、太字(D)、(E)をみていく。 太字(D)は、「あなた」への思いを綴り、語りかけている部分である。 視点人物(自分自身)の心理を中心に、「あなた」の傍にいて、支えになりたいという思いを語りかけている。 太字(E)は、太字(D)とほぼ同じであり、最後の「Love is always on your side forever」という部分だけが異なっている。 視点人物(自分自身)は傍にいることができないけれど、あなたへの思いや愛だけは永遠に傍にいることを伝えようとしていることが分かる。 恋愛型の中でも、「語りかけ」に詳細分類されるものの特徴として、視点人物(自分自身)の心理を中心として、対象人物に語りかけている内容が続くことが挙げられる。 このことは末尾の表現から判断することができる。 他の詳細分類に分類しづらいというのも1つの特徴であり、視点人物がまるで対象人物に手紙を書いているような表現になっていることが挙げられる。 以下にその例を示す。 この歌詞は、『So Together』という作品のものである。 全部で6連の構成になっており、下線(A)、(C)はメロディー、太字(B)、(D)はサビである。 まず、下線(A)についてであるが、この連では状況設定や作品の背景を読み取ることができる。 「ウェディングベル」という言葉や「永遠の愛」などの言葉から、結婚式の様子を描写していることが分かる。 視点人物(自分自身)が対象人物とこれからの未来を共に歩んでいくことを決意していることが、「永遠の愛を誓い 痛みまで分かちあう」という表現などから分かる。 過去と現在を結び付けるような表現もみられる。 次に、太字(B)をみていく。 太字(B)は、あなたとの時間を幸せに感じている視点人物(自分自身)の心理が表現されている。 これから、2人は一緒になっていくんだという意思が現れており、過去にあったことなども噛みしめながら、未来を夢見ていることが分かるようになっている。 次に、下線(C)をみていく。 下線(C)は結婚する前の2人の様子を振り返りながら、やはり現在に繋げるような表現となっていることが分かる。 また、「これからはつらい時も 二人で乗り越えてゆくの」という箇所から、2人で一緒になり過ごしていくこれからを決意していることが分かる。 次に、太字(D)であるが、この部分は「穏やかに暮らしてゆきたい」という部分を除いて、太字(B)と内容は同じである。 やはり、これからの2人の未来を見据えて共に歩んでいくんだという決意を表現していると考えられる。 この太字(B)、(D)が繰り返されていることから、決意している様子を強く印象付けることができるのではないかと判断することができる。 恋愛型の中でも、「決意」に詳細分類されるものの特徴として、恋愛を通して「こうしていきたい」や「こうしていかなければならない」などの心理の描写がなされていることが挙げられる。 この作品では「結婚」を背景においているが、このように何かを中心において、視点人物(自分自身)や対象人物を取り巻く状況が変わる様子を描くことで、決意の様子が際立つのではないかと考えられる。 以下にその例を示す。 この歌詞は、『息もできない』という作品のものである。 全部で7連の構成になっており、下線(B)、(D)はメロディー、太字(A)、(C)、(E)、(F)、(G)はサビである。 まず、太字(A)についてであるが、他のサビ部分とは異なり、2行の構成になっている。 「息もできない」というのは、視点人物(自分自身)がどれほど対象人物に夢中であるかを示す気持ちの強さを表現したものである。 視点人物(自分自身)の心理を中心にして、「君」への思いを綴っている。 また、「離れてても」という表現から、視点人物(自分自身)と「君」との間に距離があることを感じることができる。 近くにいない「君」の存在を感じてしまうほど、「君」に夢中である様子が分かり、同じ意味を持つ表現を重ねることによって強く印象付けることができる。 次に、下線(B)をみていく。 下線(B)の冒頭2行、「耳をすませば〜聴いている音」の表現から、太字(A)で感じられた距離が一気に縮まってきたことが分かる。 「鼓動」は耳を胸に当てないと聞こえないものであり、それが聞こえるということは、それほど近い距離に2人がいるということになるのではないだろうか。 また、「世界中で私だけ」という表現から、特別な関係が出来つつあることを読み取ることもできる。 後半の3行は、「君」と過ごす時間と対比的にそれらの時間が並べられている。 「君」と過ごす時間以外の時間も大切であるが、やはり「君」と過ごす時間は特別なものであるという「私」の心理が分かる。 次に、太字(C)をみていく。 太字(C)では、「好き」という言葉を用いて、はっきりと「君」に「私」がその思いを伝えている。 これから「君」と恋をしていきたいと思っている反面、過去の失恋の記憶がもう一歩を踏み出せないでいる理由であるとして挙げられている。 「息もできない」ほど「君」のことが好きであるにも関わらず、歩みを進めることができないもどかしさが描写されている箇所である。 また、「夕陽に横顔のシルエット」という表現からは、時間の移り変わりとともに、「私」が「君」の隣で夕陽に浮かび上がる「君」の横顔のシルエットを盗み見て、改めて「君」のことを好きだと実感していることが分かる。 ここでの「限界」というのは、恋までの一歩が踏み出せず諦めてしまいそうになる自分自身の心理のことではないか。 その「限界」を「私」が遠いものとして設定して、恋の成就を祈っている。 「この恋を叶えてください」という表現から、はっきりと片思いの関係性がみえてくる部分になっている。 次に、下線(D)をみていく。 下線(D)は、「私」が「君」を好きになったきっかけについての記述から始まる。 「私」が過去の恋のことをきっかけとして、「君」の笑顔に魅かれていったことが分かる。 次に、「疑う心」と「迷う気持ち」についてであるが、これは太字(C)にあった「過去の失恋」のことと結びつくようになっている。 「過去の失恋」が「君」への気持ちに迷いを生じさせ、どこかで疑心暗鬼にさせてしまっていると判断することができるのではないだろうか。 その不安な気持ちを払拭するために、最後の1行で「君」の気持ちを確かめているのである。 次に、太字(E)をみていく。 太字(E)は、他のサビ部分とは異なり、直接的に「君」への思いは表現されていない。 しかし、2人の共通点を挙げたり、あなたにエールを送ったりするなどして、2人の関係が強いものであることを表現しようとしていることが分かる。 そして、「誰よりも 今近くに 君を感じているから」という表現から、思いの強さが伝わり、そのために想像力の中で世界が広がっていってしまうことに繋がっていくのだと考えられる。 次に、太字(F)をみていく。 太字(F)では、冒頭でまた「君」への思いの強さを表現している。 「月の照らす ジェットコースター」とは、「君」への思いを持ち、進もうとしている「私」を表現したものであり、それがつき抜けていく「闇」とは不安な気持ちや疑いなどのことであると考えた。 「今度こそは本物だって 神様 信じていいですか」の表現で、「君」との恋を前に進めていく意思を読みとることができるようになっている。 また、太字(G)は1行の構成になっており、特殊なサビ部分となっている。 「コートを脱ぐ」という表現から寒い季節を連想することができ、その寒い季節が「新しい季節」へと動き出すので暖かい季節への変化を連想することができる。 この太字(G)は、単なる季節の変化と捉えることができなくもないが、「過去の失恋に悩んでいた時間」を「コートを脱ぐ」までの季節、「君と出逢い、新しい恋をしようと一歩を踏み出した今」を「動き出した新しい季節」と表現したとも考えることができる。 恋愛型の中でも、「片思い」に詳細分類されるものの特徴として、対象人物への熱い思いが描写されていることが挙げられる。 また、片思いを邪魔するようなもの(この作品では過去の失恋。 その他には、対象人物の気持ちの希薄化などが挙げられる。 )が歌詞の中に存在しており、思いが成就するかどうかがはっきりとしない心理が描かれていることが挙げられる。 以下に、その例を示す。 この歌詞は、『Oh my love』という作品のものである。 まず、下線(A)についてであるが、下線(A)は2人の関係性ができあがるまでの思い出について書かれている箇所である。 また、「自転車」や「夕暮れ」といった表現から2人は学生で、放課後に一緒に帰っていたという状況設定を推察することもできるようになっている。 下線(A)で大切になってくるのは、「あなたは 私の名前呼び捨てにして」という描写である。 この描写をわざわざ用いるということは、今までは「あなた」が「私」のことを呼び捨てでは読んでいなかったと読み取ることができる。 この描写をきっかけに2人の関係性に変化があったことが分かるのである。 お互いに好意を持っていたのにも関わらず、もう一歩踏み出せなかったその一歩を踏み出した描写となっている。 次に、太字(B)をみていく。 太字(B)は、下線(A)において変わった2人の関係を受けて、視点人物の心理がスピードをつけて変化していっている様子を表現している。 「あなた」への好意がより確実なものになり、「好き」という感情を自覚するようになっている。 「友達のエリア」というのは、下線(A)において2人の関係が変わるまでの2人の関係であり、お互いの思いが通じ合ったことを読み取ることができる。 「週末まで待ちきれない」という表現は、「あなた」と会える約束をしている予定であり、すぐに会いたいという「私」の心理を表現している。 次に、下線(C)をみていく。 「うつ向く横顔」という表現から、「私」は「あなた」の隣にいることが分かる。 「あなた」がうつ向いていた理由は明記されていないものの、後のキスへの伏線となっていると考えられる。 まず、キスをしたのが「あなた」からである場合、うつ向いていたのはキスのタイミングをうかがっていたのではないかという推測をすることができる。 また、キスをしたのが「私」からである場合、うつ向いて何も話してくれない「あなた」を心配して思わずキスをしたという推測をたてることができる。 突然のキスではなく、伏線を上手く張り巡らせてあると考えられる。 「キス」は2人にとって特別なものとなり、夢うつつのような時間を創造したことが「初めてのキスの日〜夢が覚めた」という表現から分かる。 次に、太字(D)をみていく。 太字(D)では、また「あなた」への思いが動き出していることを表現している。 「無意識に髪をのばし始めたの」という表現からは、「あなた」の好みを知り、少しでも近づこうとしている心理を読み取ることができる。 また、「私」の存在を確かめていることから、思いが繋がっているかどうかが少し不安になっているのではないかと推察できる。 恋愛型の中でも、「両思い」に詳細分類されるものの特徴として、対象人物との恋愛が上手くいっていることが分かるような描写がなされていることが挙げられる。 気持ちの変化に気付くと、思いは溢れるように出てくることが表現されていることが分かる。 以下に、その例を示す。 この歌詞は、『あなたを好きだけど』という作品のものである。 全部で5連の構成になっており、下線(A)、(C)はメロディー、太字(B)、(D)はサビとなっている。 まず、下線(A)についてであるが、この部分で視点人物(自分自身)が現在、恋愛をしている対象人物についての記述がなされている。 対象人物(この作品では「あなた」)が視点人物(この作品では「私」)より年下であることが重要になってくる。 「私」は「あなた」より年上の女性であるが故に、年上である余裕を持ち続けている必要があり、素直な気持ちを表に出すことができず、「ものわかりのイイ女」を演じている。 この2点が「私」に2人の関係について、不安を生じさせるものになっているのである。 次に、太字(B)をみていく。 太字(B)では下線(A)を受けて、2人の間にあり、「私」の気持ちに不安を生じさせているものについてはっきりと記述をしている。 絶対的に埋めることができない年の差、そして素直な気持ちを出せず、いつも年上の余裕を演じているので、本当は甘えたくても甘えることができない悲しさなどを描写している。 あなたのことは好きなのに、なかなか上手くいかない様子を不安に思っていることが分かるようになっている。 次に、下線(C)をみていく。 この部分では、変化している「あなた」と変化していない「私」の様子を対比的に描写していることが分かる。 「あなた」の「着変える」や「私」の「変化しない髪型」がそれらを比ゆ的に表現したものであると考えられる。 また、「同じ気持ちでいる」という表現から、「私」が「あなた」のことを好きでいるのは間違いないものの、その気持ちをずっと持ち続けることができるかどうかに自信を持てなくなっている様子も読み取ることができる。 このことは、「もしも年上の男性(ひと)が現れたら 揺れてしまいそう やさしさに」という表現から更にしっかりと判断することができる。 次に、太字(D)をみていく。 この部分では、「あなた」の若さから生じている真っ直ぐさを「つらい」という言葉を用いて表現しており、「私」の心理の様子を素直に表現していることが分かる。 しかし、いざそれを言葉にすれば全てが消えてしまうことに不安を抱いていることが「コワイ」という言葉から判断でき、このままの関係を保っていこうとしている様子が、「言葉にすればフェイドアウト」という表現から分かる。 恋愛型の中でも、「不安」に詳細分類されるものの特徴として、何か2人の間に不安を生じさせるもの(この作品では年の差)が必ず描写されていることが挙げられる。 例えば、なかなか会えない様子であったり、一緒に居すぎることで新鮮さを失っていたりすることなどが挙げられる。 また、この詳細分類が「失恋」と分けられる理由として、視点人物(自分自身)と対象人物の関係がまだ終わっていないことが考えられる。 どんなに冷え切った関係性へ変化していることを不安に感じていたとしても、自らその関係にピリオドを打ったり、直接的に終わってしまったりするような表現を用いていないことが特徴として挙げられると考えられる。 以下に、その例を示す。 この歌詞は、『二人の夏』という作品のものである。 全部で4連の構成になっており、下線(A)、(C)はメロディー、太字(B)、(D)はサビである。 まず、下線(A)であるが、この部分は後の全ての部分に繋がっていく箇所である。 視点人物(自分自身)が対象人物(この作品では「あなた」)のことを見かけることで、この作品世界が広がっていく。 過去に付き合っていた「あなた」が結婚することや昔には見たことがなかったスーツ姿の描写をすることで、時間の流れを表現し、2人の間に距離が開いていることを印象付けている。 また、この時間の流れから生じた2人の距離が理由で、視点人物(自分自身)が「あなた」に声をかけることができなかったことも分かる。 次に、太字(B)をみていく。 下線(A)で「あなた」を見かけたことで一気に「あなた」との過去の思い出が広がっていく。 忘れかけていたはずの思い出を思い出してしまう。 しかし、いつまでも「あなた」との思い出を引きずっていてはいけないという思いから、「あなた」にサヨナラを言い、けじめをつけようとしつつも「あなた」にエールを送っている。 次に、下線(C)をみていく。 「あなた」と別離れた過去の思い出を描写している。 また、その過去の思い出の様子と対比的に、現在の2人の様子とその心理を表現している。 そして、失恋した過去のことを忘れようとしている様子を読み取ることができる。 次に、太字(D)をみていく。 下線(C)を受けて、「あなた」との過去との向き合い方についてを表現している。 忘れようとしていた、失恋をした「あなた」との思い出を忘れるのではなく、素敵なまましまっておこうと決意をしている。 そして、最後に心の中で「あなた」にエールを送っている。 恋愛型の中でも、「失恋」に詳細分類されるものの特徴として、対象人物との過去を振り返りつつ、現在の様子を描写すると共に、対象人物の現在の恋愛を描写していることが挙げられる。 対象人物との距離が縮まることはないことを表現し、その距離を視点人物(自分自身)がどのように捉えていこうとするかの心理を描写していると考えられる。 第四項 歌詞における特別な読みについて 以下に示すZARDの歌詞をみてほしい。 ZARDの歌詞の中でこのように、本来の読みとは違う読みをしている熟語が幾つか見られることが特徴として挙げられると考えた。 それでは何故、読みを同じ熟語で統一していないのだろうか。 しかし、あえてそれをしないで本来の読みとは違う読みをしていることには何かしらの意味があるのではないだろうか。 この節において、ZARDの歌詞の中でこのように特別な読みをしている箇所を取り上げ、分析をしていく。 熟語 「とき」と読んでいる総数 本来の読み方の総数 時間 30 34 季節 4 29 月日 2 3 国境 2 0 運命 1 12 時期 1 0 時計 1 4 状況 1 0 生活 1 4 上記に示したように、「とき」という読みをしている熟語は9種類あり、その総数は43である。 上記の表の「本来の読み方の総数」とは、例えば「時間」であれば「じかん」という読みをしているものの総数を表したものである。 それぞれの熟語を使用している箇所を取り上げ、分析していくこととする。 (a)「時間」という熟語について まず、「とき」という読みの中で最も使用総数が多い「時間」という熟語を取り上げ、分析をしていく。 以下に、「とき」と読んでいる箇所と「じかん」と読んでいる箇所を示す。 なお、繰り返し同じ表現として用いられている場合は1つとして考え、その総数を括弧内に示すこととする。 まず、「とき」と読むものからみていく。 「経過」(過ぎ去っていくことを現在感じている。 また、時間を過ぎ去るものとして捉える。 ) 時間(とき)が加速度つけて過ぎるよ 時間(とき)が過ぎるのが 悲しくて そして時間(とき)が過ぎ…希望が人を支えるから ホテルの午後は ひとけもなくて 時間(とき)だけが 流れてる 時間(とき)は人の気持ちより速く過ぎる 埃まみれになって 時間(とき)が経つのも忘れた 二人時間(とき)を刻んだ 時間(とき)を忘れて だんだん話に夢中になって どんなに時間(とき)を縛ってもほどける ゆるやかな時間(とき)を感じたい(2) 色づく 景色に 染まる二人 時間(とき)を越え 流星になる 時間(とき)の翼で 蒼い夕暮れを(3) 時間(とき)の翼で 青い夕暮れを 時間(とき)の翼で 赤い夕焼けを 上記に示したものは、「とき」と読む「時間」の中でも、「時間」が現在過ぎ去っており、それを感じていることが分かるもの、または「時間」を過ぎ去るものとして捉えているものであり、「経過」として分類をした。 この分類の根拠としては、上記の表において、「過ぎる」や「経つ」といった動詞と一緒に用いられていることが挙げられる。 「時間(とき)を越え」、「二人時間(とき)を刻んだ」、「時間(とき)を忘れて だんだん話に夢中になって」、「どんなに時間(とき)を縛ってもほどける」、「ゆるやかな時間(とき)を感じたい」という4つの歌詞には、直接的に時間の経過を感じさせる、先のような「過ぎる」や「経つ」などの動詞は用いられていない。 これらは、「時間」というものが過ぎ去るものであることを示しているものであると考えられる。 「二人時間(とき)を刻んだ」という歌詞からは、視点人物(自分自身)と対象人物によって過ごしてきた時間の流れを感じることができる。 また、「ゆるやかな時間(とき)を感じたい」という歌詞からは、現在流れている時間を視点人物(自分自身)がどのように感じようとしているのかが分かり、現在から未来へとつながっていく時間の流れも感じることができるようになっている。 「時間(とき)を忘れて だんだん話に夢中になって」という歌詞は、話が楽しいので自然と時間の流れを忘れてしまった様子であり、「どんなに時間(とき)を縛ってもほどける」という歌詞は、時間が過ぎ去っていくことを知っていながら、その事実に抗おうとする視点人物(自分自身)の様子を垣間見ることができる。 また、後半3つの歌詞は『時間(とき)の翼』という作品のものであり、同じような内容でありつつも、少しずつ情景が変化していることが分かる。 ここでの「時間」は単体として考えるのではなく、「時間(とき)の翼」という1つの言葉として扱うのが適当だと考える。 これらの描写はやはり時間の流れを表現したものであるが、直接的なものではなく、「翼」という言葉を用いることで、比喩的な要素を持たせていると考えることができる。 時間の経過を肯定的に捉えるのか、それとも否定的に捉えるのかについては作品の内容にもよるが、どの歌詞についても時間の流れと向き合う視点人物(自分自身)の心理が合わせて描かれていることが分かる。 「回顧」(過ぎ去ったことを振り返っている。 ) 駆け抜けた時間(とき)を想うの(2) 何もかも時間(とき)のすれ違いと感じた(2) 帰らぬ時間(とき)の中で(5) ふと懐かしく胸に藍い(あおい)時間(とき) あたためた時間(とき)は遠い(2) 次に、「とき」と読む「時間」の中でも、過ぎ去った「時間」を振り返っているものを「回顧」と分類してみていく。 この分類の根拠としては、上記の表において太字で示した箇所のような、過去であることが分かるような言葉と共に用いられていることが挙げられる。 「何もかも時間(とき)のすれ違いと感じた」という歌詞には、直接的に過去のことであるような内容は含まれていないものの、視点人物(自分自身)と対象人物との間に生まれてしまったすれ違いを、過ぎ去った「時間」を理由にしていることが分かるようになっている。 「様子の形容」(何かしらの場面を形容しようとしている) 一人でいる時間(とき)も 友達や家族とたわいなく話す話題も 次に、「とき」と読む「時間」の中でも、何かしらの様子を形容しようとしているものを、「様子の形容」と分類してみていく。 この分類にあてはまったものは1つであり、その根拠としては、先述してきたような「時間」を過ぎ去るものとして捉えている訳ではないと考えられることが挙げられる。 「一人でいる時間(とき)」というのは、過ぎ去るものとして形容されているわけでもなく、また過ぎ去ったものとして形容されているわけでもない。 視点人物(自分自身)が「一人でいる」瞬間を切り取って、示そうとしているのである。 では、何故「一人でいる時」という表記ではないのだろうか。 ここでは、「時間」という熟語を用いることで、切り取った「一人でいる」瞬間にある程度の流れを持たせることができるのではないかと考えられる。 「一人でいる時」という表記では、動きを感じさせることは難しいのではないだろうか。 次に、「じかん」という本来の読みをするものをみていく。 経過(過ぎ去っていくことを感じている。 また、時間を過ぎ去るものとして捉える。 ) 夢を見させて 時間を止めて(3) 今 時間が動き出してる(2) 過ぎてく時間を ただ待ってる 留まる ことない 時間 だからこそ いとおしい 心の中で どこかで時間は 何もなかった様に過ぎてゆく ああ どんなに時間がかかってもChristmas time 君のこと待っていたいんだ 出逢いそして別れ 時間が頬を撫でる(2) 上記に示したものは、「とき」と読むものの分類でもあった、「時間」が過ぎ去っており、それを感じていることが分かるもの、または「時間」を過ぎ去るものとしてとらえているものであり、「経過」として分類してみていく。 やはり、「過ぎる」や「かかる」、「動き出す」という動詞と共に用いられていることが特徴として挙げられる。 「時間を止めて」という歌詞からは、「時間」というものは過ぎ去っていくものであることを知っていながら、今現在流れている「時間」に抗おうとする視点人物(自分自身)の心理を読み取ることができる。 また、「時間が頬を撫でる」や「時間のいたずら」という歌詞は、先のような動詞と一緒に用いられておらず、直接的に「時間」の経過について感じさせるものではない。 これら2つの歌詞には比喩的な歌詞を用いており、間接的に「時間」の経過を感じさせるものとなっていると考えられる。 また、「時間が頬を撫でる」という歌詞については、「擬人法」が用いられていると考えられる。 様々な出逢いと別れを繰り返してきた時間の流れをたとえていると考えた。 先述した「とき」と読む「経過」の分類と比較してみると、「経過」を感じさせる動詞と併用することで、「時間」というものは過ぎ去っていくものであることを感じさせている点、またその事実を知っていながらも「時間」の流れに抗おうとする視点人物(自分自身)の心理が存在している点や、比喩的な歌詞が存在している点など、いくつかの共通点が挙げられる。 回顧(過ぎ去ったことを振り返っている) 楽しかった時間が甦るから(2) 時間のいたずらと呼ぶには まだ早い 次に、「じかん」と読むものの中で、過ぎ去った「時間」を振り返っているものを「回顧」と分類してみていく。 この分類にあてはまったものは2種類である。 「楽しかった時間が甦るから」という歌詞をまずみていく。 「楽しい」という形容詞を「時間」の前に置くことによってどのような「時間」であったかを形容することができると共に、過去の様子であることが分かるようになっている。 また、「甦る」という動詞からは、過去の「時間」のことであることをはっきりと読み取ることができ、視点人物(自分自身)が過ぎ去ったことを振り返っている様子を想像することができる。 また、「時間のいたずら」という歌詞は、やや比喩的な歌詞であり、2人のすれ違いの理由を過ぎ去った「時間」のせいにしていることが分かるものになっている。 先述した「とき」と読む「回顧」の分類と比較してみると、「時間」と読む「回顧」の種類は少ないものの、基本的な構成は同じであることが分かる。 形容詞や動詞、あるいは比喩的な歌詞を用いて過ぎ去った「時間」を振り返っている様子を表している。 様子の形容(何かしらの場面を形容しようとしている) 友達や家族とたわいなく話す話題も 大切な時間だけど 君と眠る時間 他人(ひと)には見せない顔 孤独な時間抱きしめて 人は大人になるから ひとりだけの時間を 忙しく生きている 心の中で動き出す 淡い君との時間 次に、「じかん」と読むものの中で、何かしらの様子を形容しようとしているものを、「様子の形容」と分類してみていく。 上記の歌詞も、やはり「時間」というものを過ぎ去るものとして捉えているわけでもなく、過ぎ去ったものとして捉えているわけでもない。 どのような「時間」なのかを形容しているのである。 この分類にあてはまるものは全て「時間」の前にどのような「時間」かが描写されており、その瞬間を切り取っているのだと考えられる。 先述した「とき」と読む「様子の形容」の分類と同じ構成となっていることが分かる。 言葉の一部(〜何時間など) 私は24時間 考えている私そのものです(2) たわいもなく何時間も話してた 時間旅行をしているみたいに コーヒーとバーガーで何時間も 次に、「じかん」と読むものの中で、言葉の一部として用いられているものを「言葉の一部」と分類してみていく。 この分類は、「じかん」と読むからこそ存在してくるものである。 表において太字で示した箇所に「時間」が用いられているが、これらは「何時間」や「時間旅行」といったように、1つの言葉として成立をしている。 この読みを「とき」とは変化させることができないものである。 「じかん」と読むことが決まっているのである。 時間的な余裕 もう少しお互いを知り合うには 時間が欲しい 立ち直るまで ずい分 長い時間がかかった まだ心の準備さえ できる時間なかったけど いつからか時間が存在しない 次に、「じかん」と読むものの中で、時間的な余裕を表しているものを「時間的な余裕」と分類してみていく。 この分類においては、視点人物(自分自身)の心理が大きく関わってくる。 たとえば、「欲しい」や「長い」という言葉からは、それを感じている視点人物(自分自身)の存在を考えないわけにはいかない。 同様に、「心の準備」ができる「時間」の余裕や「時間」の有無もやはり視点人物(自分自身)が考えることである。 この読みを「とき」と読まないのは、ある程度の幅を持たせたいためではないだろうか。 一瞬を切り取るのではなく、流れている様子を描きたいためであると考えた。 時間の指定 いつも早い時間から待ってた いつもこの時間は家に居たのに… 次に、「じかん」と読むものの中で、「時間」の指定を行っているものを「時間の指定」と分類してみていく。 この分類では、「いつも」や「この」、「早い」など「時間」を指定する語句と共に「時間」を用いていることが特徴として挙げられる。 どのような「時間」なのかではなく、いつ頃の「時間」のことなのかを示している箇所だといえる。 一般的な概念としての時間 キラキラ煌めいてる マインドゲーム 時間と空間の中で(2) 時間と空間の中 未来のイメージ ずっと焼きつけて 次に、「じかん」と読むものの中で、「一般的な概念としての時間」と分類したものをみていく。 この2つの表現は、『MIND GAMES』という作品のものである。

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SARD UNDERGROUNDが語る、ZARD 坂井泉水の歌を後世に伝える責任感「今度は自分の声が誰かに元気を与えられたら」

坂井 泉水 歌詞

SARD UNDERGROUND「少しづつ 少しづつ」MV YouTube Size 今年30周年イヤーを迎えたZARDの意思を受け継ぐ存在として注目を集めるSARD UNDERGROUND。 (編集部) 「ZARDを深く知るほど、どんどん好きになっていく」 神野友亜 ーーSARD UNDERGROUNDは昨年9月、ZARDのカバー曲を集めた1stアルバム『ZARD tribute』でメジャーデビュー。 そこから約5カ月経った今の心境はいかがですか? 神野友亜(Vo):デビューにあたっては不安も大きかったんですけど、アルバムがリリースされ、それを聴いてくださった方の反応をいただいたりしたことで、SARD UNDERGROUNDとしての責任感をより強く感じるようになりました。 今は自信を持ってZARDさんの曲を届けて行こうという気持ちになっていますね。 ーー当初はどういった不安があったんでしょう? 坂本ひろ美(Key);やっぱりZARDさんの存在が大きすぎるので、「私たちにできるのかな?」っていう不安ですよね。 神野:楽曲の再現という部分でも、どうすれば今の世代の人たちにZARDさんの素晴らしさを伝えられるだろうっていう不安もありましたし。 ーー確かにプレッシャーを感じるのは当然ですよね。 神野:そうですね。 長戸大幸プロデューサーに「ZARDの曲を後世に伝えて行って欲しい」と言っていただいた時のプレッシャーはまだ鮮明に覚えています。 坂本:実際、当時のZARDさんにかかわられていたスタッフさんも、私たちの周りにはたくさんいらっしゃいますからね。 この大役をしっかり務めなきゃなっていう気持ちが引き締まる思いもありました。 いい形で受け入れてもらえた手ごたえもあったんじゃないですか? 坂本:そうですね。 私たちはそれぞれSNSをやっているんですけど、そこにあたたかいコメントをたくさんいただくことができました。 一方では、私たちの作品をしっかり聴いていただいた上で真摯な意見をくださった方もいて。 それもまたありがたかったです。 あと、親子でライブに来てくださる方も多いので、すごいうれしいですね。 ーーZARDの楽曲に対してはどんな部分に魅力を感じていますか? 神野:まず坂井泉水さんの歌詞が本当に素敵ですよね。 さらに、その歌詞を届ける歌いまわしも素晴らしくて。 Aメロ、Bメロからの流れを考えたサビでの歌い方、さらに同じサビでもすべて違った歌いまわしをされていたりもするので、本当にすごいなって思います。 同じボーカリストとして、もう尊敬の気持ちしかないです。 坂本:複雑すぎず、でも歌詞をしっかり引き立てるメロディがすごく好きです。 サビでは聴き手の感情をしっかり盛り上げてくれますし。 あと、サビに出てくるフレーズが曲名になっていることが多いので、タイトルを見ただけで頭の中に曲がパッと流れてくるところもいいなって思います。 赤坂美羽(Gt):メロディも歌詞も、人を引き付けて離さない魅力がありますよね。 ZARDさんのことを深く知れば知るほど、どんどん好きになっていきます。 杉岡泉美(Ba):楽曲の良さはもちろんなんですけど、歌っている坂井泉水さんもとても魅力的な方じゃないですか。 すごくキレイで、どこか謎めいている。 そのギャップに惹かれて、「もっともっと知りたい!」って思っちゃうんですよね。

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