カニバリズム 病気。 『君の膵臓をたべたい』の意味は4つ!伏線はあの本も。内容も簡潔にまとめてみた。

『君の膵臓をたべたい』の意味は4つ!伏線はあの本も。内容も簡潔にまとめてみた。

カニバリズム 病気

共食いのメリットとデメリット マイケル・アランダ氏:自分と同じ種族を食べるというのは気持ちのいい話ではありません。 仲間の誰かに食べられるのではないかと心配しながら、日々を過ごしたり子孫を残すのはとても大変です。 ですが、カマキリがオスを食べたり、ネズミが自分の子供を食べたりと、共食いをする動物は多くいます。 ということは共食いに何かしらのメリットがあるに違いありません。 ブラッドハウンド・ギャング(アメリカのロックバンド)の「オレたちは哺乳類でしかないんだ」という有名な歌詞のように、共食いが吐き気を催すほど気持ち悪いものであっても良い面があるのでしょうか。 当然ですが、食人を考えるときには社会的、倫理的な要素が関係します。 ですが、そうした要素を抜きにして純粋に生物学的な観点でのみ考えるならば、人肉を食べることには確かにメリットがあるのです。 善悪は別にして、カニバリズムは我々の歴史の一部です。 考古学上の発見によれば、旧石器時代の食生活には人肉も含まれており、摂取していたプロテインの10パーセントを占めていた社会もあるようです。 さらに人肉は他の動物の肉より栄養価で優れているようです。 人間は同じ大きさの動物と同じカロリーを持っています。 人を食べることで、小さな鹿を食べるのと同じぐらいのエネルギーを得られるのです。 ですが、和牛がリブロースより脂質が多い代わりにタンパク質が少ないように、人肉もタンパク質、脂質、その他の栄養素の点で他の肉とは異なっています。 自分に近しい生物の肉ほどより必要な栄養価が含まれているので、人肉は他の人間にとって栄養学的には1番の選択になりえます。 カブトムシやカエル、魚まですべての種目の生物で行われた研究では、同じ種目もしくは親しい種目をエサとする共食いのほうが健康的になったようです。 ですが、自分と同じ種目を食べることには大きなデメリットがあります。 それは病気です。 近い種目を食べるということは、それだけ自分にかかりやすい病気を運んでくるということです。 フォア族の「クールー病」 その危険性を伝える一番の例が、パプアニューギニアのフォア族です。 1920年ごろからフォア族では「クールー病」という病気が広がりを見せていました。 フォア族の言葉で「震え」を意味するとおり、この病気の症状の1つに震えがありました。 歩き方がおぼつかなくなったり言葉が不明瞭になったりし、さらには感情も不安定になりわけもなく笑ったりするようになるのです。 症状は日に日に悪くなる一方で、ついには死に至ります。 クールー病の感染がピークの時は、毎年数百人が亡くなったのです。 研究者たちはクールー病が狂牛病などと同じプリオン病であると突きとめます。 プリオンとはタンパク質が間違った形に折りたたまれたもので、体内で分解しづらいということをのぞけば、プリオン自体は必ずしも問題になりません。 ですが、プリオンが正しく折りたたまれたタンパク質と出会うと、そのタンパク質も間違った形に折りたたまれてしまういます。 こうしたプリオンが脳内に蓄積されると、その人が死ぬまで脳に穴を空けたり神経細胞を破壊し続けたりするのです。 ですが、プリオン病に伝染性はなく、間違って折りたたまれたタンパク質を食べない限り感染しません。 クールー病のプリオンは1950年代まで広がりました。 フォア族は葬式の際に、亡くなった愛する人を讃えたり、死を悼むためにその体の一部を食べたのです。 研究者たちによれば、クールー病の伝染を生き延びた長老は、プリオン病への免疫を持つ特殊な遺伝子変異を起こしていたようです。 こうした遺伝子変異は世界中で見られます。 これはつまりプリオン病が、そしてそれを広めるカニバリズムが過去の歴史で一般的だったことを示しています。 カニバリズムは病気の広がりを抑える? ですがプリオン病だけが、人肉を食べるリスクではありません。 だんだん話していて気持ち悪くなってきました……。 伝染性の高い病気に感染した人に触れたり、ましてや食べたりするならば病気は一層伝染します。 ですが、人間や動物のカニバリズムの実例に比べると、そのせいで病気が伝染していった例は予想以上に少なかったのです。 2017年にAmerican Naturalist誌に載せられた論文によれば、それには理由があるようです。 カニバリズムによって細菌がそれ以上に拡散するのを防ぐため、危険な病気から守るというのです。 もちろん人肉を食べるということは病原体に自分を晒すことになります。 ですがそれは同時に、コミュニティの他の人たちをその病気から守ることになるのです。 多くの細菌は調理や消化液の中では生き延びられないため、食べることは細菌を死滅させることになるのです。 さらに、誰かが亡くなってその遺体が取り除かれることで感染者がコミュニティからいなくなることは、病気を広める人が1人減るということです。 つまり、カニバリズムは病気の広がりを抑えたり、時には除き去ることになるかもしれません。 プリオン病の心配は確かにありますが、他の病気を抑える効果はそのリスクに見合うとも考えられます。 カニバリズムについての研究が進むにつれて、人肉を食べる行為は健康に対して、少なくとも物理的な意味ではそれほど悪くないようです。 言うまでもありませんが、カニバリズムを勧めているわけではありません。 他にも危険が潜んでいるかもしれませんし、病気を抑えるとは言っても、現代医学のほうが人肉を食べるよりはるかに効果的です。 さらに健康的な生活を送る方法もたくさんあり、そちらのほうが精神的にも物理的にも健康でいられますよ。 SciShow Hank Green(ハンク・グリーン)たちがサイエンスに関する話題をわかりやすく解説するYouTubeチャンネル。

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人肉はどんな味? 自分の足で検証したら超意外な結果が…!

カニバリズム 病気

イメージ画像:「Thinkstock」より 人肉はどんな味なのか。 実際に食べてみたいかは別として、そんな疑問を持つことはないだろうか。 禁断の行為であるがゆえ、好奇心が刺激されてしまうということもあるだろう。 事実、人肉食の記述がある過去の文献を調査した英国人シェフが、人肉の味を再現したことを。 そしてまたひとり、人肉の味を解明しようとする英国人が現れた。 英国放送協会の番組で活躍しているサイエンスプレゼンター、グレッグ・フット氏だ。 先月には、生き埋めになったらどれだけ生きていられるのかを実際にだが、今回は文字通り身を削って人肉の味を検証している。 生きている他人の肉を削ぎ落としたら、間違いなく傷害や殺人未遂となるだろうし、遺体を削いでも死体損壊の罪に問われてしまうだろう。 そこでフット氏は生体組織検査用の器具を使って、自分の足から筋組織を取り出すことにした。 画像は「」より引用 苦痛に顔を歪める彼を尻目に淡々と作業を遂行していくドクター、あっという間に数ミリの肉片がフット氏の太ももから取り出された。 彼の苦悶の表情は棺桶の中に入る実験でも見られたが、今回の筋組織の摘出はかなりの痛みを伴うものであり、その体を張る姿勢には日本のお笑い芸人的なスピリットを感じてしまう。 しかしながらこれで無事、人肉を用意することができた。 ここで次の問題に直面する、英国では人肉を食することは違法なのだ。 そこで彼が考えた方法は、採取した人肉を焼いて香り成分を分析し、その香りを豚肉などの他の動物の肉を使って再現するという方法だ。 人間が感じる「味わい」の8割は食べ物の香りから来ているということから、香りを再現すれば実際に人肉を食べたときの味わいが得られるのではないかと考えたわけだ。

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日本で起きたカニバリズム(食人)事件まとめ

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フォレ族ってどんな民族? フォレ族は、パプアニューギニアの東部高地に住む少数民族です。 総人口は大体13000人ほどで、公用語はフォレ語です。 多くのニューギニア高地人と同じく、養豚とサツマイモ耕作を生業としていて、最近ではコーヒー栽培もおこなわれています。 フォレ族とカニバリズム では、フォレ族の間でどのような食人が行われていたのか、説明していきたいと思います。 と、その前に、ここで少しカニバリズムについてもう少し説明させてください。 そもそも、カニバリズムとは、人が人の肉を食べること、あるいはそういった宗教儀礼を指します。 実はカニバリズムもその目的が3種類あります。 これからの記事でも出てくると思うので、この3つはなんとな~く知っておいてくださいね。 そして、フォレ族の話に戻ります。 具体的には、口承によると、「死者を弔う」という理由で食人が行われていたようです。 19世紀ごろからの風習で、死者が出ると、その死を弔うために、その周りに遺族が集まり、その遺体を食べたそうです。 つまりこれは「族内食人」とも言えますね。 死者の精神を継承する、魂を取り込む、など、さまざまな思いがあると言われています。 原因は、フォレ族の族内食人によって、体内に取り入れられた脳内の悪性たんぱく質プリオン。 フォレ族は、このクールーの呪いにより、毎年200人以上の死者を出したという。 このような状況の中、人々は、次は我が身かと死の恐怖におびえながらも食人儀礼は続けられていた。 そして1957年、アメリカの医師であるガジュセック博士という人物が、現地調査のためフォレ族の村を訪れた。 この際、博士が老女を 数人診察したところ、後に「プリオン」と名付けられる異常たんぱく質が認められ、彼女たちの脳はスポンジのようにスカスカになっていたという。 2000年代初頭に日本でも大騒ぎになった「牛海綿状脳症」一通称「狂牛病」騒動を覚えている人は多いだろう。 狂牛病は、牛の餌として同種である牛の肉骨粉を与えていたことが原因だった。 実は、クールーの呪いもこれと同じメカニズムで、人間が人肉を食べるという「同種食い」が大きな原因だったのである。 と、ここで皆さんは前回出てきたウィリアム・アレンズを覚えているでしょうか。 むしろ、ヨーロッパ人との接触が密になったことが原因」と主張し、他の研究者とは異なった意見を持っています。 しかし、現在の宗教人類学の教科書でもカニバリズムが原因と明記されています。 また、この病気にかかるのは女性ばかりだったそうです。 なぜなら、女性や子供は族内でも身分が低く、死体を食すときに、脳みそを食べることが多かったのです。 その結果、悪性たんぱく質プリオンを女性が摂ってしまうことが多かったんですね。 フォレ族の食人について思うことは、「食人」」という行為の裏には、死者に対する弔いの気持ちがあり、それを理解せず「食人はやめろ。 」といわれるのは、彼らにとっては受け入れるのが難しいことだったのかな、と思います。

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